福聚講

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東日本大震災10年

2021-03-11 | 法話

東日本大震災から10年です。つくつ゛く思うことがあります。
明治以降の日本近代史をみると戦争・地震・台風等の大災害の繰り返しです。その後世界史に類例のない二度に渡る原爆被災国となったうえに東日本大震災では三つの原子炉の同時メルトダウンがおこり、最近ではコロナでオリンピック延期というオマケまでつきました。
これだけ繰り返し国家存亡の危機にたたされてきている国はありません。日本はどうなっていくのか?なにがそうさせているのか?愚鈍な愚僧の最末端と雖も考え込まざるを得ません。
しかしよくよく考えるといずれも世界の最近の傾向を先取しているにすぎなかったことがわかります。世界は大国の指導者たちの愚かな「ミーイズム」により刻々と最終戦争に突き進んでいることは



「世界終末時計」が核戦争の脅威から過去最も短い「残り100秒」
を1月末に指したことからもわかります。
また多くの研究が「家畜生産、森林伐採、化石燃料消費などによる気候変動の影響が、これにまで経験したことがないほど深刻になる可能性が高い。地球の一部地域に人が住めなくなることを意味するかもしれない」と警鐘を鳴らしています。






また、19世紀以降の世界戦争の犠牲者は1億人を超えています。




また、国連国際防災戦略(UNISDR)から発表された報告書によると、1995年以降、洪水や暴風雨などの異常気象事象により死亡した人の数は60万6000人に上り、また41億人が、負傷や家を失うなどの緊急支援を必要とする状態に陥った、という、データもあります。



また

世界の家畜は鶏を含めて230億でありこの多くを殺処分して食料にしているわけです。
魚を含めると日々殺している生命の数は天文学的数字になると思われますが、こういう無数の命を毎日食い散らかして我々は生きているのです。そしてこれがまた先に述べたように気候変動の元凶ともなっているわけです。

こういういことを総合的に考えると地球の人類はもとより、動植物、自然界、さらには霊界も含めて救っていく根源的普遍的な宗教がいまこそ強く求められていると思います。
そしてこういう役割は仏教以外にはできないと確信しています。
霊界・自然界・動植物・宇宙の成仏までも視野にいれている仏教しか現代の根源的危機に対応できる宗教はないのではないかと思います。

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