福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

オウム事件は批評をする前に、私自身が仏教の正しい布教ができてなかったということを申し訳なく思う

2020-01-31 | 法話
「平成三十年はあのオウム真理教事件を起こした人達が処刑されたことも忘れがたいものです。おもえば二十三年前の地下鉄サリン事件のあった年の秋に「禅を聞く会」で松原泰道師が講演なされています。その時に松原師は「あの前途有為な若い人たちがなぜ道を外れてしまったのか、批評をする前に、私自身が仏教の正しい布教ができてなかったということを申し訳なく思う」と語られました。残忍な事件を起こした人達も、よいご縁に恵まれていたら、あのような事件を起こさなかっただろうというのです。あの事件を起こした者の中には、私の大学時代の同級生もいました。同じ年に生まれ、同じ学舎で学びながらも、かたや刑場の露と消え、私はこうして皆さまにお話をしています。
お釈迦様は『すべては縁によって生じ、縁によって滅する』と説かれました。・・・釈宗演老師が詠まれた歌をご紹介します。『わが身には 昨日も今日もあらず ただ法の為つくすなりけり』」(法光・280号、横田南嶺師)
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