福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日は石清水八幡創建の日

2024-09-19 | 法話

 

「本朝高僧傳」「釈行教。世姓紀氏。備後州人、山城守兼弼の子、孝元天皇二十一世の裔。仁和寺益信の俗兄也。和の大安寺に居し三論及び密教を學す。道骨堅強、勤修撓ず。徳業を上聞、傳燈阿闍梨に任ず。常に寺の鎮守八幡を持念す。貞観元年859、豊前宇佐八幡神祠に詣ず。一夏九旬、昼に諸大乗経を読み、夜に密呪を誦す。夏満、帰らんとす。其の夜、夢に神曰く、『我亦随行し王城側に居り、當に皇祚を護らむ』。教、中秋を以て山崎県に著く。其の夜、神又告げて曰く『師、當に我が所居の処を観ずべし』と。夢覚めて起き、東南男山を見るに神光一道、鴿峰上(鳩は八幡神の使鳥ゆえに「鴿ノ峰」というか)に現る。凌晨、その處に至るに実に霊區、勝境也。教、始めて茅社を構へ、敬して法味を獻じ、事を録して表奏す。橘工部詔。宇佐之祠に準じ新に神廟を建つ。祭礼相続、実に貞観元年859九月十九日也。其の後、朝廷、国家安寧の為、豊前の国に於て一切経を写し宇佐祠に納む。教に命じて其の事を検せしむ。世傳に、教、嘗って神の本身を見んと祈るに、俄かに彌陀・観音・勢至、袈裟の上に現ず。是に因り殿内に三像を安じて云、

賛に曰く、神は霊鍳不昧、清浄の地に居す。感ありて而も之に通ぜざること無し。夫れ一心法界は清浄の基也。故に十方諸神、佛會に来りて誓ひて正法を護る。此の方の神、仏子を崇ぶは此の義に依る也。宇佐八幡神、教の清修に感じ男山に影降し遂に閟宮を定む。義亦茲に在り。神道を論ずるは或いは応化合一の説あり。理に於て周せず焉。」

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