「決して滅ぼしてはならない民族は日本民族だ」とのべたポール・クローデルの命日
ポール・クローデル(フランスの劇作家、詩人、駐日・駐米フランス大使)は1955年2月23日86歳で死去しています。1921年(大正10年)から1927年(昭和2年)まで駐日フランス大使。
アンリ・モンドールによると、1943年11月23日に開かれたある公爵夫人の夜会において、クローデルは日本人について次のように語ったとされる。「私が、決して粉碎されることのないやうにと希ふ一つの民族がある。それは日本民族だ。あれほど興味ある太古からの文明は消滅してはならない。あの驚くべき發展が日本以上に當然である民族はない。日本人は貧乏だが、しかし高貴だ。」(ウキぺデア)。(令和の現在から見直すと恥ずかしいようなお褒めの言葉になりましたが・・。)
ポール・クローデルは、大正十二年の関東大震災に遭遇するがその時の日本人の避難する大群衆を見て「唐突な動きとか人を傷つける感情の爆発によって隣人たちを煩わせたり迷惑をかけたりしてはならないのである。同じ一隻の小舟に乗り合わせた人々はみなじっと静かにしていなければならない」「廃墟の下に埋もれた犠牲者たちの声も『助けてくれ!こっちだ』というような差し迫った叫び声ではなかった。『どうぞ、どうぞ(お願いします)』という慎ましい懇願の声だったのである」(『朝日の中の黒い鳥』)と、その冷静さや我慢強さに驚いている。