今日は清巌正徹という室町時代の臨済宗の歌僧の命日です。正徹は石清水八幡宮に仕える祀官の出身で、出家して冷泉為尹と今川了俊より歌道を学び、長禄3年5月9日(1459年6月9日))79歳で没しています。
以下は草根集という歌集にある歌のようです。春の歌です。
「まぎるべき風さへ吹かで散りかかる花の音きく窓のうちかな
山風の松に木ぶかき音はして花の香くらき明ぼのの雨
高嶺こす木のまの夕日影消えて桜にかへる花の色かな
まぎるべき風さへふかで散りかかる花の音きく窓のうちかな」