「・・女・わらべなればとていやしむべからず。天照大神も女体にておわします。又神功皇后もきさきにてこそ、新羅国をば攻め従へられしか。又幼きとていやしむべからず。八幡、胎内より事を御はからひあり(八幡大菩薩つまり応神天皇は神功皇后の胎内で征韓されている。また『八幡宇佐宮御託宣集』によれば、欽明天皇三十二年(五七一)に三歳の童子のお姿で現れ「われは誉田天皇(応神天皇)、広幡八幡麿なり」とお告げを下された、とあり。)。老いたるによるべからず。又若きによるべからず。心正直にて君をあがめ、民をはぐくむこそ聖人とは申すなれ。」「極楽寺殿御消息・北条重時」(北条重時は泰時の弟、連署となり執権・時頼を補佐する。極楽寺を創建し忍性を迎え開基とする。自身も出家し「観覚」と号す。仏教への篤い信仰を基として儒教精神や武士の質実剛健さ等を説いたその思想は、江戸時代まで広く国民各層の意識に影響を与えたとされる。)
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