本朝新修往生傳
「河内国禰宜 利國は常に弥陀寶号を唱へ、造次顛沛(ぞうじてんぱい・わずかな時間)も唯念仏を称す。預め命後期日を知り、偸だ来迎を待つ。毎日丈六像前に於いて出家受戒す。衆僧別に合殺(注)を唱しむ。西に向かって念仏し寂し気絶す。時に永長元年月日なり。時の人諺に云ふ、小禰宜往生せる如しと。」
(注)この「合殺」とは、天台宗で行う夕方の例時作法で引声で阿弥陀経を読誦することを云うか?
「河内国禰宜 利國は常に弥陀寶号を唱へ、造次顛沛(ぞうじてんぱい・わずかな時間)も唯念仏を称す。預め命後期日を知り、偸だ来迎を待つ。毎日丈六像前に於いて出家受戒す。衆僧別に合殺(注)を唱しむ。西に向かって念仏し寂し気絶す。時に永長元年月日なり。時の人諺に云ふ、小禰宜往生せる如しと。」
(注)この「合殺」とは、天台宗で行う夕方の例時作法で引声で阿弥陀経を読誦することを云うか?