東日本大震災、原発大事故、領土問題と中韓の反日連携、日本の国力低下等厳しい状況下におかれている日本ですがもう一度原点にかえり、「国」、「家庭」、「自他」を同時に救う道を再構築する必要があります。、
お大師様は「国家の奉為に修法せんと請ふ表」で、佛の教えにより、「国」、「家庭」、「自他」を同時に救う道があると喝破されています。
「国家の奉為に修法せんと請ふ表」(性霊集第四)
「沙門空海言す。空海幸に先帝の造雨に沐して遠く海西に遊ぶ。儻灌頂の道場に入て、一百余部の金剛乗の法門を授けらるること得たり。
其経は佛の心肝、國の霊宝なり。是の故に大唐開元よりこの己来、一人三公、親り灌頂を授けられて、誦持観念す。
近くは四海を安むじ、遠くは菩提を求む。宮中に長生殿を捨て内道場とす。復七日毎に解念誦の僧等をして持念修行せしむ。城中城外に鎮國念誦の道場を建つ。佛國の風範、復是の如し。
其の将て来る所の経法の中に仁王経・守護國界主経・佛母明王経(佛母明王大孔雀経)等の念誦の法門あり。佛、国王のために特に此の経を説きたまふ。七難を摧滅し四時を調和し、國を護り、家を護り、己を安むじ、他を安むず。此の道の秘妙の典なり。
空海、師の授を得と雖も未だ練行すること能くせず。伏して望むらくは、國家の奉為に諸の弟子等を率ゐて、高雄の山門にして来月一日より起首して法力の成就に至るまでに、且は教へ、且は修せむ。望むらくは、其の中間にして住処を出でずして、余の妨を被らじ。蜉蝣の心體羊犬の神識なりと雖も(かげろうのようにはかなく、羊犬のように劣った心の者でも)此の思ひ、此の願、常に心馬に策つ。
況や復た、我を覆ひ、我を載するは仁王の天地、目を開き、耳を聞くは聖帝の医王なり。報ぜむと欲ひ、答へむと欲ふに極りなく、際なし。伏して乞ふらくは、昊天款誠の心を鑒察したまへ。懇誠の至りに任へず。謹むで闕(宮廷)に詣でて奉表、陳請以聞す。軽しく威厳を触す。伏して戦越を深くす。沙門空海誠惶誠恐謹言 、弘仁元年十月廿七日 沙門空海 上表」
お大師様は「国家の奉為に修法せんと請ふ表」で、佛の教えにより、「国」、「家庭」、「自他」を同時に救う道があると喝破されています。
「国家の奉為に修法せんと請ふ表」(性霊集第四)
「沙門空海言す。空海幸に先帝の造雨に沐して遠く海西に遊ぶ。儻灌頂の道場に入て、一百余部の金剛乗の法門を授けらるること得たり。
其経は佛の心肝、國の霊宝なり。是の故に大唐開元よりこの己来、一人三公、親り灌頂を授けられて、誦持観念す。
近くは四海を安むじ、遠くは菩提を求む。宮中に長生殿を捨て内道場とす。復七日毎に解念誦の僧等をして持念修行せしむ。城中城外に鎮國念誦の道場を建つ。佛國の風範、復是の如し。
其の将て来る所の経法の中に仁王経・守護國界主経・佛母明王経(佛母明王大孔雀経)等の念誦の法門あり。佛、国王のために特に此の経を説きたまふ。七難を摧滅し四時を調和し、國を護り、家を護り、己を安むじ、他を安むず。此の道の秘妙の典なり。
空海、師の授を得と雖も未だ練行すること能くせず。伏して望むらくは、國家の奉為に諸の弟子等を率ゐて、高雄の山門にして来月一日より起首して法力の成就に至るまでに、且は教へ、且は修せむ。望むらくは、其の中間にして住処を出でずして、余の妨を被らじ。蜉蝣の心體羊犬の神識なりと雖も(かげろうのようにはかなく、羊犬のように劣った心の者でも)此の思ひ、此の願、常に心馬に策つ。
況や復た、我を覆ひ、我を載するは仁王の天地、目を開き、耳を聞くは聖帝の医王なり。報ぜむと欲ひ、答へむと欲ふに極りなく、際なし。伏して乞ふらくは、昊天款誠の心を鑒察したまへ。懇誠の至りに任へず。謹むで闕(宮廷)に詣でて奉表、陳請以聞す。軽しく威厳を触す。伏して戦越を深くす。沙門空海誠惶誠恐謹言 、弘仁元年十月廿七日 沙門空海 上表」