「草木国土悉有仏性」7 荒木重雄
太陽にはりあうように福寿草
聖少女の乳首のように梅ふくらむ
寒風に凛々し禅寺の梅の花
紅梅の数本あれば隠れ里
シジュウカラの声に華やぐ雑木道
日溜りの木立にメジロの甘き声
キラリ青、残雪のけたイヌフグリ
春近し老桜の幹に力満ち
妖しやな地蔵の前の落ち椿
藪翳の暗さ深めり落ち椿
隠れ田の水ぬるむかや鷺遊ぶ
畑打ちて虫出るかや雉遊ぶ
太陽にはりあうように福寿草
聖少女の乳首のように梅ふくらむ
寒風に凛々し禅寺の梅の花
紅梅の数本あれば隠れ里
シジュウカラの声に華やぐ雑木道
日溜りの木立にメジロの甘き声
キラリ青、残雪のけたイヌフグリ
春近し老桜の幹に力満ち
妖しやな地蔵の前の落ち椿
藪翳の暗さ深めり落ち椿
隠れ田の水ぬるむかや鷺遊ぶ
畑打ちて虫出るかや雉遊ぶ