良寛和尚は宝暦8年10月2日〔1758年11月2日〕、神官で庄屋の父のもと出雲崎でご出生、天保2年1月6日〔1831年2月18日〕74歳で遷化されています。
真言宗や浄土宗、日蓮宗、神道にも通じておられたといいます。良寛様の書の線は「見えないものを書いた線である」と言われたことがあります。ああいう線は書けるものではないということでしょう。
私は良寛様が修行された岡山の圓通寺近くに親戚もあり、また新潟に住んでいたこともあり、良寛様とはなにか深いご縁を勝手に感じています。出雲崎に泊まったり、国上寺の五合庵を訪れたりもしました。
国上寺は特になにか懐かしさをかんじる寺でした。ここは元明天皇和銅2年(709)に弥彦大神の託宣により建立された越後最古の古刹です。弥彦神社の本地として崇められ、代々別当寺とされてきています。開山当初は修験道でしたが、法相宗・天台宗・真言宗醍醐派と転じ、現在では真言宗豊山派に属しているようです。密教寺院の神韻縹緲たる霊気をかんじました。さすが良寛様を長年寓居させられたところと感銘を受けたことがあります。
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