福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日4月25日は興福寺で文殊会・僧侶の法要のみ。

2020-04-25 | おすすめ情報
今日4月25日は興福寺で文殊会が行われる日です。今年は僧侶の法要のみ。
1、興福寺のホームページ、ウキペヂア等によると
「文殊会は「佛説文殊師利般涅槃經」をよりどころとしている。文殊菩薩を供養したいと思はば文殊菩薩は貧窮孤独苦悩の衆生となって現れよう、貧者に施給することは文殊菩薩を供養することである。(「佛説文殊師利般涅槃經」には『此文殊師利法王子は・・貧窮孤獨苦惱衆生となって、行者の前に至る』とあります。)淳和帝のとき勤操(弘法大師剃髪の師)、泰善(元興寺の学僧)等が飯を包み菜を加えて貧者に施したのが我が国文殊会の起源である。その後天長五年いは「応修文殊会事」の太政官符により国家の勅会として全国で厳修されたが平安末期に衰退。興福寺では承和6年から文殊会が始められた、江戸時代享保年間にも3月25日に文殊会が行われた記録がある。」とのことです。(鎌倉時代にも真言律宗の僧叡尊・忍性は深く文殊菩薩に帰依し、各地で文殊供養と大規模な救貧活動を行っています。)

2、文殊菩薩はいろいろなお経に智慧を司る仏様としてでてきます。
・まず維摩経です。ここでは仮の病にふせっている維摩居士の慰問におとずれた文殊菩薩に対して維摩居士が有名なことば「衆生病むがゆえにわれもまた病む」を発し「己の疾を以って、彼の疾を愍(あわれ)み、まさに宿世(過去世)の無数劫の苦を識るべし。まさに一切の衆生を饒益(にょうやく、利益)することを念ずべし。」といいます。
・華厳経入法界品では文殊菩薩は善財童子に勧めて53人の善知識を訪ねさせ、最後に善財童子は普賢菩薩の所で悟りを開きます。
3、しかしこうして智慧(空)の仏とされる文殊菩薩様が貧苦の衆生として我々の前に現れて我々の慈悲心を涵養されるということは、空悲不二、すなわち智慧は慈悲と一体であるということを我々に示してくださっているのでしょう。
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