福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

至道無難禅師の道歌

2023-05-12 | 法話

至道無難禅師の道歌

まよひてはものこそ物となりにけれ さとれば物のものにまかする(かたちありながらかたちもなく・・)

すみ所なきを心のしるべにて そのしなじなにまかせぬるかな(応無所住 而生其心・・「まさに住する所無くして而も其の心を生ずべし(金剛般若経)」)

いろいろに あらはれいずる心かな 心のもとはなにもかもなし(三世不可得・・「過去心不可得、現在心不可得、未来心不可得(金剛般若経)」のこと)

おもはねばおもはぬ物もなかりけり おもへばおもふものとなりけり(大道のもとをとふ人に)

道といふことばにまよふ事なかれ あさゆうおのがなすわざとしれ(道おしへけるに)

草木も国土もおなじ法のみち 実(げ)にありがたきおしへなりけり

仏はととへば答える麻三斤なにかはほとけの名にもれぬべき

ほんらいは をしえもならず ならはれず しらねばしらず しればしられず

佛といひ、神といひ、如来といひ、いろいろありがたき名は 人の心をかへて云ふなり。心もと一物もなし。心の動き第一、慈悲なり。和(やはらか)なり。直(すなほ)なり。

物の名はその色々にかはれども名無しの名をばよぶひとぞなき


















コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 我々の生命は日本人の運命に... | トップ | 今日は大師が遣唐使船に乗船... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

法話」カテゴリの最新記事