福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日は唐招提寺中興の祖・覚盛の遷化された日です

2023-05-19 | 法話

今日は唐招提寺中興の祖・覚盛の遷化された日です。覚盛は建長元年(1249)五月十九日、56歳で遷化されています。諡号は大悲菩薩。 貞慶に師事し,のち明恵から華厳を,西大寺の戒如から律をまなび、嘉禎二年円晴,叡尊,有厳とともに東大寺で自誓受戒されています。四条天皇をはじめ皇族や公卿に菩薩戒を授けています。のち唐招提寺にはいり, 戒律復興の祖・鑑真の再来といわれ,唐招提寺中興の祖とされます。
遷化のご様子は叡尊の「金剛仏子叡尊感身學正記」に「十九日夜、招提寺長老覚盛上人。学律坊。発広大利他願。後改号窮情坊。更衣新浄衣。裳上被二十五条大衣。頭北面西右脇而臥。左手持香炉。右手舒頬。口唱大乗文。心縁法性理。湛然如眠卒去。」とあります。
また、叡尊伝記集成には叡尊がこのとき述べた言葉がありました。
『盛公戒珠疵無くして、道眼是明らかなり。是に加へて堂宇を輪興一時に鼎新す。金碧間錯、京畿に輝映す。道名燁燁(ようよう)として光は華夷に被る。化縁ここに盡て遂に他邦に去る。梁木壊兮。法社何ぞ安からん。我寸善あれば公必ず力めて揚ぐ。常に法愛に沐して心に銘じて忘れず。鳥吟風韻、盡是悲傷。風神を想見れば涙下りて衣を沾す。如是。悲恋して已まず。』」とのべたと書かれています。

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