福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日は後水尾法皇崩御の日です

2024-08-19 | 法話

今日は後水尾法皇崩御の日です。後水尾法皇は、延宝八年(1680)八月十九日に八十五歳でご逝去されました。泉涌寺において葬礼が行われ、月輪陵に葬られています。京都万福寺では毎年此の日に後水尾法皇忌がとりおこなわれているようです。法皇は、正明寺と地安寺(甲賀市土山町前野)の御開山である龍渓禅師に深く帰依され、弟子となり、 法を嗣がれ、黄檗宗の開山隠元禅師の法孫になられています。和歌を重んじ、廃絶しかけていた宮中の行事を復活させるなど、朝廷の風儀の建て直しに努められてもいます。和歌・立花・茶の湯・書道・古典研究など諸道に秀で、寛永文化の主宰者ともいうべき存在で修学院離宮を造営去れています。
法王の和歌です。 仏道に思い入れの深かったことがしのばれます。
「東福門院崩御の時、弥陀の六字を句の上に置きてあそばしける

南なに事も夢の外なる世はなしと思ひしこともかきまぎれつつ

無むかひゐてたださながらの俤に一ことをだにかはさぬぞうき

阿あけ暮れにありしながらのことわざも目の前さらに見る心地して

弥みぬ世まで思ひのこさずとばかりも此の一ことを何にかふべき

陀たれに思ひ聞きてもみても驚かぬ世をばいつまで空たのみして

仏ふたたびはめぐりあはむもたのまれずこの世を夢の契りかなしも」

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日はソ連による日本分割統... | トップ | 今日は天変により大極殿で御... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

法話」カテゴリの最新記事