福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

懐かしい遍路番組

2018-06-15 | 法話
先ほどテレビ番組でドイツ人だったと思いますが二人で野宿しながら四国遍路を満願する番組があり、ついつい見入ってしまいました。どのシーンも10数年前歩いた遍路道や寺寺を思い出させ感無量でした。特に最後の88番への女体山越えの遍路道は特に懐かしく、居てもたってもいられなくなりました。当時の得も言われぬ有難い経験が昨日のように思い出されてきました。
この外人お遍路さんたちも到る所でお接待を受けて「どうやってお返しをすればいいんですか?」などと質問していました。お接待した方は「お遍路さんと一緒に廻らせていただいていると思えることがお返しになります」といっていました。

そのあといつものように夕勤行で瞑想をしたのですが、そのときふと「お遍路さんに限らず、我々の人生は無数無量のお接待を頂くことによってやっと成立しているのではないだろうか」と思いました。様々な食べ物を頂けるのもお接待です。いくらお金を出して買ったといっても、米・魚・肉・野菜などどれも本来お金で買えるようなものではありません。空気や水にいたってはお接待そのものです。この世に人間として生まれてきたそのものがお接待です。人生そのものがお接待で成り立っているのです。

この外人お遍路さんたちは、「なんとかして恩返しをしたい」といっていましたが、われわれも人生遍路途上での無数無量のお接待に対してなんとかしてお返しをしなければなりませんが我が身を省みると恥ずかしい限りです。しかし必ず少しでもお返しをするつもりです。
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