「古人の筆論にいわく「書は散なり」
(蔡邑の「書論」に「書道の極意は心を万物に散じて形を字勢にこめるところにある」とある)。
ただ結裛(けっか、字画)をもってよしとするにあらず。必ずすべからく心を境物に遊ばしめ、懐抱を散逸す(思いを集中する)。
法を四時にとり、形を萬類にかたどるべし。(字の勢いを四季の景物にかたどり、形を万物にかたどるべし)。」(性霊集)
(蔡邑の「書論」に「書道の極意は心を万物に散じて形を字勢にこめるところにある」とある)。
ただ結裛(けっか、字画)をもってよしとするにあらず。必ずすべからく心を境物に遊ばしめ、懐抱を散逸す(思いを集中する)。
法を四時にとり、形を萬類にかたどるべし。(字の勢いを四季の景物にかたどり、形を万物にかたどるべし)。」(性霊集)