現世利益和讃 十五首
◎阿弥陀如来 来化して
息災延命のためにとて
金光明の寿量品
ときおきたまへるみのりなり
◎山家の伝教大師は
国土人民をあはれみて
七難消滅の誦文には
南無阿弥陀仏をとなふべし
◎一切の功徳にすぐれたる
南無阿弥陀仏をとなふれば
三世の重障みなながら
かならず転じて軽微なり
◎南無阿弥陀仏をとなふれば
この世の利益きはもなし
流転輪廻のつみきえて
定業中夭のぞこりぬ
◎南無阿弥陀仏をとなふれば
梵王・帝釈帰敬す
諸天善神ことごとく
よるひるつねにまもるなり
◎南無阿弥陀仏をとなふれば
四天大王もろともに
よるひるつねにまもりつつ
よろづの悪鬼をちかづけず
◎南無阿弥陀仏をとなふれば
堅牢地祇は尊敬す
かげとかたちとのごとくにて
よるひるつねにまもるなり
◎南無阿弥陀仏をとなふれば
難陀・跋難大竜等
無量の竜神尊敬し
よるひるつねにまもるなり
◎南無阿弥陀仏をとなふれば
炎魔法王尊敬す
五道の冥官みなともに
よるひるつねにまもるなり
◎南無阿弥陀仏をとなふれば
他化天の大魔王
釈迦牟尼仏のみまへにて
まもらんとこそちかひしか
◎天神・地祇はことごとく
善鬼神となづけたり
これらの善神みなともに
念仏のひとをまもるなり
◎願力不思議の信心は
大菩提心なりければ
天地にみてる悪鬼神
みなことごとくおそるなり
◎南無阿弥陀仏をとなふれば
観音・勢至はもろともに
恒沙塵数の菩薩と
かげのごとくに身にそへり
◎無碍光仏のひかりには
無数の阿弥陀ましまして
化仏おのおのことごとく
真実信心をまもるなり
◎南無阿弥陀仏をとなふれば
十方無量の諸仏は
百重千重囲繞して
よろこびまもりたまふなり
◎阿弥陀如来 来化して
息災延命のためにとて
金光明の寿量品
ときおきたまへるみのりなり
◎山家の伝教大師は
国土人民をあはれみて
七難消滅の誦文には
南無阿弥陀仏をとなふべし
◎一切の功徳にすぐれたる
南無阿弥陀仏をとなふれば
三世の重障みなながら
かならず転じて軽微なり
◎南無阿弥陀仏をとなふれば
この世の利益きはもなし
流転輪廻のつみきえて
定業中夭のぞこりぬ
◎南無阿弥陀仏をとなふれば
梵王・帝釈帰敬す
諸天善神ことごとく
よるひるつねにまもるなり
◎南無阿弥陀仏をとなふれば
四天大王もろともに
よるひるつねにまもりつつ
よろづの悪鬼をちかづけず
◎南無阿弥陀仏をとなふれば
堅牢地祇は尊敬す
かげとかたちとのごとくにて
よるひるつねにまもるなり
◎南無阿弥陀仏をとなふれば
難陀・跋難大竜等
無量の竜神尊敬し
よるひるつねにまもるなり
◎南無阿弥陀仏をとなふれば
炎魔法王尊敬す
五道の冥官みなともに
よるひるつねにまもるなり
◎南無阿弥陀仏をとなふれば
他化天の大魔王
釈迦牟尼仏のみまへにて
まもらんとこそちかひしか
◎天神・地祇はことごとく
善鬼神となづけたり
これらの善神みなともに
念仏のひとをまもるなり
◎願力不思議の信心は
大菩提心なりければ
天地にみてる悪鬼神
みなことごとくおそるなり
◎南無阿弥陀仏をとなふれば
観音・勢至はもろともに
恒沙塵数の菩薩と
かげのごとくに身にそへり
◎無碍光仏のひかりには
無数の阿弥陀ましまして
化仏おのおのことごとく
真実信心をまもるなり
◎南無阿弥陀仏をとなふれば
十方無量の諸仏は
百重千重囲繞して
よろこびまもりたまふなり