福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

親鸞上人の「現世利益和讃」

2011-10-19 | 法話
現世利益和讃 十五首

◎阿弥陀如来 来化して
 息災延命のためにとて
 金光明の寿量品
 ときおきたまへるみのりなり

◎山家の伝教大師は
 国土人民をあはれみて
 七難消滅の誦文には
 南無阿弥陀仏をとなふべし

◎一切の功徳にすぐれたる
 南無阿弥陀仏をとなふれば
 三世の重障みなながら
 かならず転じて軽微なり

◎南無阿弥陀仏をとなふれば
 この世の利益きはもなし
 流転輪廻のつみきえて
 定業中夭のぞこりぬ

◎南無阿弥陀仏をとなふれば
 梵王・帝釈帰敬す
 諸天善神ことごとく
 よるひるつねにまもるなり

◎南無阿弥陀仏をとなふれば
 四天大王もろともに
 よるひるつねにまもりつつ
 よろづの悪鬼をちかづけず

◎南無阿弥陀仏をとなふれば
 堅牢地祇は尊敬す
 かげとかたちとのごとくにて
 よるひるつねにまもるなり

◎南無阿弥陀仏をとなふれば
 難陀・跋難大竜等
 無量の竜神尊敬し
 よるひるつねにまもるなり

◎南無阿弥陀仏をとなふれば
 炎魔法王尊敬す
 五道の冥官みなともに
 よるひるつねにまもるなり

◎南無阿弥陀仏をとなふれば
 他化天の大魔王
 釈迦牟尼仏のみまへにて
 まもらんとこそちかひしか

◎天神・地祇はことごとく
 善鬼神となづけたり
 これらの善神みなともに
 念仏のひとをまもるなり

◎願力不思議の信心は
 大菩提心なりければ
 天地にみてる悪鬼神
 みなことごとくおそるなり

◎南無阿弥陀仏をとなふれば
 観音・勢至はもろともに
 恒沙塵数の菩薩と
 かげのごとくに身にそへり

◎無碍光仏のひかりには
 無数の阿弥陀ましまして
 化仏おのおのことごとく
 真実信心をまもるなり

◎南無阿弥陀仏をとなふれば
 十方無量の諸仏は
 百重千重囲繞して
 よろこびまもりたまふなり

   
   
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 十二頭陀とは | トップ | 高橋さんが10月23日の計画を... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

法話」カテゴリの最新記事