大師の現世利益を悟りへの手段として重んじられたことがうかがえる一文がありました。大師が撰せられた「大唐神都青竜寺故三朝の国師灌頂の阿闍梨恵果和尚の碑」です。
「・・・(恵果和上は)榮貴を示して榮貴を導き(榮貴を求めるものには榮貴を与えて導き),有疾を現じて有疾を待つ(病気の者は病気を治して導く)應病投藥,悲迷を悲しんで指南。」
「・・・(恵果和上は)榮貴を示して榮貴を導き(榮貴を求めるものには榮貴を与えて導き),有疾を現じて有疾を待つ(病気の者は病気を治して導く)應病投藥,悲迷を悲しんで指南。」