お釈迦様のご一生は武装兵に守護されていたことが経典には書かれています。
1、お釈迦様がお生まれになる時は武装兵に護られています。
佛本行集経・樹下誕生品には摩耶夫人がお釈迦様を懐胎して父君の処へ里帰りされるとき、浄飯王は摩耶夫人の周辺を厳重に武装されます。「是時摩耶大夫人。身安然端坐大白象上・・復二萬の勁勇力士あり、一人當千・威猛捷健・端正絶殊にして能く強怨を破る。身の鎧甲を地著し、手に弓箭・刀杖・鬪輪及び諸戟矟・種種戰具をとりて夫人の後に随ふ・・・」この武装がなければお釈迦様は無事お生まれにならなかったもしれません。
2、お釈迦様が幼時には常に武装兵に護られておりお釈迦様ご自身もあらゆる武芸に秀でておられたとあります。
佛本行集経・従国還城品にはお釈迦様が王子の時にお城へお帰りになるに際して武装兵が護ったと有ります。「・・四萬の歩兵壮士あり皆悉く勇健にして各千に敵し、幷に好丈夫にして大筋力あり、よく怨敵を破る。身に甲鎧を被り手に弓刀を執り、或いは鉄輪を把り、或いは戟槊を持ち・・・かくの如く次第に菩薩の後ろに在り・・」「そのとき一切の釈種眷属、四種の兵(車兵・馬兵・象兵・歩兵)を率ゐて菩薩を囲繞し・・」。
また一方、佛本行集経・捔術争婚品第十三には悉達太子があらゆる武芸に秀でておられたことを説いています。
3、お釈迦様が迦毘羅城を出て御出家される時にも武装した四天王に護られていました。
佛本行集経・捨家出家品第二十一には「・・四大天王は各種々微妙の瓔珞を以てその身を荘厳し、妙天冠を以てその首を荘厳し、・・・無量の乾闥婆衆・鳩槃荼衆・諸の龍・夜叉、無量の百千と共に左右に囲繞し、身には種々堅牢の鎧甲を帯び、手には弓箭を執り、或いは利剣を執り、或いは長刀を執り、或いは鉄棒を執り、或いは矛戟を執り、或いは三叉を執り、槊を執り、鉤を執り、排じゅんを擎持して太子の前に在り。引導して行き・・」
4、お釈迦様のお舎利も武装兵に護られていました。
大般涅槃経にはお釈迦様の舎利を守るために兵を厳重に配置し防衛守護したとあります。
法顯譯・大般涅槃經卷下「諸力士衆・・・還歸入城。起大高樓而以舍利置於樓上。即嚴四兵。防衞守護」。
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