福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日8月24日は広河原の松明上げです

2019-08-24 | おすすめ情報
今日8月24日は広河原の松明上げです。

広河原松明上げは洛北に伝わる精霊送りと火伏せ・五穀豊穣を祈願する愛宕神事といわれています。
広河原松上げでは約1,000本の松明(たいまつ・地松)に点火し、その後広場中央の高さ約20メートルの木・燈籠木(とろぎ)の先に取り付けた大笠に向かって紐の付いた松明を投げこむ、というものでよくテレビでも見ます。
これも民俗的には深い意味をもっているようです。
五來重「宗教歳時記」には「・・おそらく広河原の人々は八月二十三日というのは地蔵盆の送り火とかんがえているのではないかと思うが「松明上げ」というのは全国的には柱松というもので大文字焼とはまったくちがうものである。
柱松は京都嵯峨野清涼寺の三月十五日の「お松明」がとくに有名でわたしはこれを愛宕修験の春峰入り行事にともなう「験競べ」とおもう。柱松というのは柱松明ということで、柱の頂上に松明をとりつけてこれに木登りして点火するものと、広河原のように下から手松明を投げて点火するものとがある。いずれも腕力と脚力を競う修験行事であったが修験道の衰退とともに民間行事になったものだけがのこった。民衆が継承しなかった山ではほろびたのである。
戸隠修験や彦山修験、阿蘇修験、妙高修験などは「木登り型」で・・これにたいして、愛宕修験の柱松は「火揚げ型」と呼ぶべきもので、・・熊野修験もこれだったらしく、奥熊野の北山川筋にある十五日の柱松でも・・火受けに手松明を投げ上げている。・・愛宕
修験が熊野系だったのは、愛宕山頂の・・愛宕大権現本殿に並んで東向きに熊野権現があったことでもわかる。しかしこのような祭日は本尊の縁日によって変化することが多く、愛宕は本地佛が地蔵菩薩なので二十四日が縁日で柱松や火祭りは二十三日の夜におこなえあれたはずである。このような推理で広河原の「松明上げ」は愛宕修験の柱松をここの愛宕講が七月二十三日に火防祈願のためにおこなったものと思われるのである。」
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