福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

仏教聖典(仏教伝道協会)から・・・その39

2011-09-15 | 法話
第三章 悟りの種
第一節 清らかな心

人にはいろいろの種類がある。心の曇りの少ないものもあれば、曇りの多いものもあり、賢いのもいれば愚かなものもある。

善い性質のものもあれば、悪い性質のものもあり、教えやすいものもあれば、教えにくいものもある。

例えていると、青・赤・黄・白色さまざまな蓮があって、水中に生え、水中に育って、水の表面にでない蓮もあれば、水面にとどまる蓮もあり、水面を離れて、水にぬれない蓮もある。ようなものである。

この違いの上に、さらにまた、男女の違いがあるが、しかし、人の本性として違いがあるのではない。男が道を求めて悟りを得るように、女もまた道を求めればしかるべき心のすじを経て、さとりにいたるのであろう。

象を扱う術を学ぶのには、信念と健康をもち、勤勉であって、偽りがなく、その上に智慧がなければならない。

仏に従ってさとりを得るにも、やはりこの五つがなければならない。この五つがあれば男でも女でも、仏のおしえを学ぶのに長い年月は要しない。これは、人には皆、さとるべき性質がそなわっているからである。
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