福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

廻向は届きます。

2020-12-08 | 諸経

 

・『摩訶般若経』には「阿耨多羅三藐三菩提に廻向するは、是の功徳を持って、一切衆生を調へんが為め、一切衆生を浄めんが為めなり」とあります。

・『梵網経下』にも、「もし父母兄弟死亡の日に、応に法師を請じて菩薩戒経律を誦せば、福、亡者を資(たす)け、諸仏を見たてまつり、人天上に生ずることを得」とあります。

・『地蔵菩薩本願経』には「命終の時に臨んで、父母眷属宜しく為めに福を設けて以て前路を資(たす)くべし。・・・もし能く更に為めに、身死の後七七日の内に、広く衆善を造り、能く是の諸々の衆生をして永く悪趣を離れ、人天に生ずることを得て、勝妙の楽を受けしむれば、現在の眷属も利益無量ならん。」(利益存亡品第七)と他者(親族)が衆善を行えば亡者は人天に生ずることが出来ると説いてます。

・『随願往生十方浄土経』には「・・父母兄弟及び諸の親族、その為めに福を修す、福を得ると為すや否や。仏の言(のたま)わく、普広よ、この人のために福を修すれば、七分の中一を獲ると為す。何が故にしかるや、その前世道徳を信ぜざるが故に、福徳七分の一を獲せしむ」とあって、すでに地獄等に堕ちた者も親族の修福の功徳を受けられるといっています。

・『大乗本生心地観経』にも「其の男女は勝福を追うふを以て、大光明有って地獄を照らし、光の中に深妙の音を演説して、父母を開悟して発意せしめん」と、父母の没後に諸功徳を修すれば、地獄にある父母をして開悟発意せしめることが出来る、とあります。

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