ヒヨコ・イン・ザ・ワールド

Fukunosukeとhiyokoが綴るブログ。バリ島旅行記とスペイン旅行記だったのですが、最近は色々増えました。

京都2009 俵屋のお部屋 その2

2009-07-30 23:30:09 | 京都
hiyokoです。



お部屋編、続きます。


簡単にお部屋の構造の説明をします。
まず玄関を入ると、正面には竹で出来た仕切りがあり、その下に冷蔵庫やお水の
セットなどが置かれています。その仕切りの裏側は、リラックススペースである
次の間になっています。
入ってすぐ右側にはトランクを置くスペースがあり、その奥には暖簾がかかって
いて洗面所などの水周りスペースがあります。玄関から左側に行くと客間です。



玄関を入ってやや右向きに目を向けたところ。

竹でできた仕切り。裏側はリラックス用座椅子のある次の間。
右側の暖簾の奥が洗面所。


冷蔵庫と水差しが置かれている棚。

このカバーの布地、アジアのものですよね。バリとか。必ずしも日本の物に
固執していないんですよね。ひたすら、この旅館の空気に合うものだけが
選ばれています。


ピカピカに磨きこまれた洗面所のシンクや鏡。シンクはシングルです。

ふかふかタオルにドライヤー。洗面台のスペースがちょっと狭いかな。


俵屋さんのアメニティ。

どれも、厳選されたものばかり。歯ブラシも使いやすかったです。


ご存知、俵屋のオリジナル石鹸「サボン・ド・タワラヤ」。
俵屋さんのお土産の一番人気ですね。

ちょうど豚インフル騒ぎの最中で、消毒液が置いてありました。
えーと、ひげ剃り用具は誰が使うの???


洗面所の右側にはトイレがあります。トイレ内の手洗い。

シンクの内側は銅版。


洗面所にかけられている匂い袋。これすごく可愛いいんです。




そして、洗面所の左側がお風呂場です。ここからもお庭の楓が見えます。

俵屋さんでは、恐らく一番小さいお風呂ではないでしょうか。
俵屋さんには大風呂がないので、各お部屋のお風呂に入ります。
お部屋に到着した時点で、既にちょうど良いお湯加減になっていました。



俵屋さんのお風呂は、高野槙という木を使っています。檜ではないです。
東寺の弘法市で売られていたあの木です。
私、檜のお風呂が一番だと思っていたのですが、お風呂の素材としては高野槇
が、長持ちし、匂いもよく、水気や湯気に強く、最適なのだそうです。
その事は、村松友規さんの「俵屋の不思議」という本で知りました。


この「俵屋の不思議」は、俵屋さんの真の姿を知る事ができるバイブルのような
本で、たくさんの「驚き」がここには書かれています。
私も今回に備えてこの本を読み、訪れる前から妄想の世界へと導かれていました。


お風呂の掃除は、男衆さんのお仕事だそうです。




どうです?気持ちいいくらいきれいでしょう?こんなに清潔感
あふれるお風呂って、そうそうないんじゃないでしょうか。


「俵屋の不思議」で特に印象的だったのが、「洗い屋」という存在です。
木のお風呂というのは、いくら毎日キッチリと掃除をしても、その木の
白さを保つ事はできないわけで、2年に一度ほどは、この洗い屋さんが
美しい状態に生き返らせるのだそうです。
その仕事ぶりをここで語るのは長くなるので割愛しますが、それはそれは
手間のかかる作業なのです。こういう職業があることも初めて知りました。


そういうわけで、このお風呂に入って実際にこの木肌に触れ、「洗い屋」
という職人の技、仕事に対する誇り、人間の手で仕事された温もりなどを
ぜひ感じてみたいと、今回の滞在でも特に楽しみにしていました。
その気持ちよさは、言葉では上手く表現できないほどのものでした。


ただ、、、最初の滞在は、この本を読まずにしてみてもよかったかなと・・・。
何も知らない状態でこの旅館の居心地良さ・感動を体験し、それが何故
なのかを後で本を読んで知り、2度目の滞在でその凄さを一つ一つ味わう
というのもよかったかな・・・。
今になって、そんなことを思ったりしています。

ま、2度目はないかもしれないので、やっぱり読んでおいて良かったか!



長くなってしまったので、次回もお部屋になってしまいました








最新の画像もっと見る

21 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
タイチョさん (hiyoko)
2009-08-03 00:07:27
コメントありがとうございます~!!

うわー、タイチョ、相変わらずやさしいんだから~。
そういっていただいて、嬉しいです~♪
ありがとうございます。
そうでしたよねー、タイチョは俵屋さんのベテランさんですものねー。
しかも、憧れのすごい部屋ばっかり!!うらやましすぎです。
こんなすごいお部屋ばかり泊まっていると、きっと楓の間はすっごく小さく感じると思いますよー。

俵屋さん、本当にそのサービスぶりは、実にさり気なく、奥ゆかしく、気持ちのいいものでした。
今回は初めての滞在で慣れないこともあり、ドキドキしちゃって十分に堪能し切れていない気もするので、次回(あるのか?)はもっと楽しんで来たいと思います。

美術品って、詳しい事はわからなくても、いいものってやっぱり迫力が違いますよね。
これは何かすごいものに違いない!と思わせるものがあります。

メキシコのお友達、海外に長期で住んでいるからこそ、日本の旅館に泊まりたくなるんでしょうね。
でも、それで俵屋を選ばれるあたり、さすがタイチョのお友達だわ~。
ぜひぜひしっぽり行っちゃってください。
返信する
carambolaさん (hiyoko)
2009-08-02 23:45:15
コメントありがとうございます~!!

そうなんですよー。
大きなお風呂もそれはそれで魅力ですが、こちらの各部屋のお風呂もとてもよかったです。
いつでも気軽に入れて、それが最高に気持ちのいいお風呂なら多少小さくても文句はないですよね。
5~6人でいっぱいになるお風呂もいいですよね、こじんまりして。
でも、泳げるくらい広いお風呂も結構好きなんです。あ、泳げませんが、私。。。

この石鹸、オーナーの方が特にこだわって、海外の高級ホテルに負けないいい石鹸を、ということで花王に作ってもらったものだそうで、香りもとてもいいんです。
中でも、大きさにこだわったそうです。
ちょうどいい大きさなんですよね、大きすぎず小さすぎず。
よく考えられていると思います。
返信する
Cecileさん (hiyoko)
2009-08-02 23:35:59
コメントありがとうございます~!!

檜のお風呂いいですよね~。私もあの匂い、大好きです。
日本の家庭のお風呂が木ではなくなったのはいつぐらいだったでしょうか。
あっという間に、無くなっちゃいましたね。

俵屋さんに出入りしている洗い屋さん、ただ削るだけじゃないんですよ。
まずは人間から出が脂を落として、、、というように何行程もあるんです。
職人さんのお仕事って、言い方は悪いですが、おたく的な人がすばらしくいい仕事をされるんでしょうね。
どんなことでも、研究のし甲斐というのはあるものだとつくづく思いました。
主婦の仕事でも言えることなんでしょうね。
頑張らなきゃ!と殊勝な事を一瞬は思いました画・・・。(笑)
返信する
Unknown (タイチョ)
2009-08-01 20:47:34
hiyokoさん、こんにちは!hiyokoさんのレポもとーっても素敵、素敵。
俵屋さんのさりげないのに只者ではないすばらしさ、ちゃーんと伝わってきます
私なんか(恐れ多くも毎回便乗滞在ですが)村松氏の本すらまだ読んでなかったりします
骨董があっても「素敵☆」と思うだけでこれが○○の△△か!なんて資料もみないし
周囲からも"なんてもったいない!"とお叱りうけまくりなのですが、
何もわからなくても素敵過ぎるこだわりなことはわかるんですよね。
しかもそれが仰々しくない。そのさりげなさと
おくゆかしさと居心地のよさが
サービスも含めてほんとにすごいなーと思います。
そういえば、メキシコに2年住んでた友人が在住中に、メヒコに遊びに行ったとき
「任期が終わったらいろんなリゾートに行きたいけど、実は一番泊まりたいのは俵屋さん」
と言ってました。当時は石鹸だけ渡して「気分」で我慢してもらいましたが
彼女ももう日本に帰国しているので結婚しちゃう前に
女同士でしっぽりしておくべきよね?その時こそ本を読んでから行こうとおもいます。
同行者都合で翠・泉・富士・恐れ多くも暁翠と今まで見事に1階ばかりなので
他のお部屋を拝見できてうれしいですーーー!
返信する
大浴場も (carambola)
2009-08-01 13:34:08
広々として気持ちがいいけど
部屋のお風呂が素敵なら
それもゆったりとくつろげていいですよね~.
鯔は大浴場でも5,6人入ったら一杯になりそうな
こじんまりしたものが好きです.

オリジナルの石けんが気になるなぁ.
何か特徴があるのでしょうか~?
返信する
ヒノキ風呂 (Cecile)
2009-08-01 12:10:50
Hiyokoさん、こんにちわ~。子供の頃住んでいた下町の家はそういえばヒノキ風呂でした。当時は何せ子供だったので詳しくはわからないけれど職人さんが削りに来ていたようです。ほのかな香りが日本人の繊細な心をくすぐりますね~。
たまにはブログ忘れて旅を楽しむのも良いかもしれませんね。まっさらなキャンバスに戻って。
返信する
yoyoya_ykさん (hiyoko)
2009-08-01 01:56:49
あやや?
緊張して、またしても失敗してもうた。
名前を逆に書いてしまいました。
ほんと、おかしいですねー。
すみませんでした!
返信する
izolaちゃん (hiyoko)
2009-08-01 01:53:54
コメントありがとうございます~!!

あれから既に2ヶ月以上経っているのよね。
あっという間です。

そーなんですよねー。
やっぱり先に読んでいてよかった!って思い始めています。(笑)
読んでいたほうが感動は絶対に大きいですよね。
特に、洗い屋さんのお仕事は、読んでいなければわからなかったこと・・・。
思わず、木肌を撫でてしまいました。
職人さんが一生懸命お仕事をされているシーンとか思い浮かべながら。

ほんと、素敵なお宿でした。
旅館としては、多分一番印象深いんじゃないかな。
どうやったらお客様が感動してくれるだろうか、満足してくれるだろうか、、、常にそんなお客様の側に立って旅館の運営をされているのだろうなと思いました。
しかも、押しつけがましくなく、さり気なくね。

返信する
みゆさん (hiyoko)
2009-08-01 01:44:25
コメントありがとうございます~!!

あ、みゆさんは事前に読まない派ですね?
私もこの記事を書いたときはそう思っていたのですが、コメントのお返事を書いているうちにやっぱり先に読んでいてよかったかな・・・、なーんて心変わりし始めています。(笑)
でも、どちらでも俵屋さんは十分楽しめると思いますよ。

バリのヴィラに泊まるとなると、普段より太っ腹になってしまうのですが、それらと比べれば俵屋さん、二食付いているし、法外なお値段ではないっように思います。
まして、関西からでしたら新幹線代かからないし。
この新幹線代が実は一番高かったりして!?

そうそう、「俵屋の不思議」によれば、アマンダリはオープンの際にこの俵屋さんを参考にしたそうです。
このGWにアマンダリを訪ねて、その直後に俵屋でしたから、何か不思議な感じがしました。
確かに同じような空気を感じますねー。
アマンダリに惹かれた方は、きっと俵屋さんもお好きじゃないかなーと思います。

返信する
hiyoko (yoyoya_ykさん)
2009-08-01 01:32:44
コメントありがとうございます~!!

そして、ごめんなさい 
そういっていただけて嬉しいですぅ。
優しいお言葉に、感謝感激。
ありがとうございます!

yoyoya_ykさん、ブログをやられていないのでしょうか?
もしもやられていたら、是非教えてくださいませ~。
こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします♪




返信する
ゆうきい。さん (hiyoko)
2009-08-01 00:03:48
コメントありがとうございます~!!

俵屋の不思議、なかなかに興味深く面白いご本です。
Nazliさんのところにお返事しているうちに、やっぱり事前に読んでいて良かったかな・・・、という気持ちになっています。(笑)
これを読んで、他の旅館に泊まっても、見る目が変わってくると思いますよ。
オススメの一冊です。

お風呂って、やっぱりいいですねー。
お湯が柔らかく感じます。

石鹸の横に置いてある棒は、温度計です。
お湯の温度を見るためでしょうね。
返信する
Nazliさん (hiyoko)
2009-07-31 20:26:56
コメントありがとうございます~!!

えへへ、やっぱり早く感動を味わって良かったかも。
あとで本を読んだら、すぐにでも確認しに行きたくなっちゃいますから。(笑)

うーむ、2度目3度目、あるかな。。。あるといいな。。。ムフフ。

この木のお風呂は、本当に気持ちよかったです。
こんなに気持ちのいいお風呂はなかなかないのでは。
お風呂に限らず、俵屋さんは見えない部分での惜しみない努力をたくさんされていて、それが居心地の良さに表れるのだと思います。
すごいことです。
そのすごさは、本を読んで知ったわけで、やっぱり事前に読んでいてよかったかな。

返信する
daniellaちゃん (hiyoko)
2009-07-31 20:15:35
コメントありがとうございます~!!

daniellaちゃんの俵屋レポ、あれは本当に素晴らしかったです。
何度読んだことか・・・。
でも、あの本を読んだからこそ、感動も大きく、それがあのレポに繋がったわけで、やっぱり読んでから行った方がいいのかも。
私なんて、読んで行ってもなかなかレポ出来ないのに、もしも予備知識なしで泊まっていたら、100分の1も良さを理解できず帰ってきたことでしょう。
んー、やっぱり読んで行って正解だったんだ。
よかった!

ムフフ、2回目はあなたも一緒やよ~。(悪魔のささやき、、、)
返信する
まあぶるさん (hiyoko)
2009-07-31 20:08:29
コメントありがとうございます~!!

ほんと!昔はどこの家も木のお風呂でしたよねー。
お手入れ大変だったでしょうね。。。今は楽ちん♪
そういえば、父の実家はすごい大家族だったのですが、昔のお風呂は、お風呂やさんみたいにタイル張りでした。
一般家庭としては珍しかったと思うのですが、きっとあの大家族では木のお風呂だと傷みが早かったのでしょう。生活の知恵ですね。
トイレの手洗いのシャワー式の蛇口、懐かしいですよねー。
最近、全然見なくなりました。

俵屋の不思議、とても面白かったです。
文庫本も出ているようですが、写真がきれいなので単行本をおすすめします。
何度読んでもウットリ出来ますよ~。
返信する
Unknown (izola)
2009-07-31 18:48:14
姉さんの写真にあの日を鮮明に想いだします。

確かに、予備知識無しに訪れた方が新鮮な感動を
受けるかもしれませんね~。

でも、ここは予備知識があるからこそ
心に留まる小さな感動も沢山ありますよね。

私も俵屋の不思議の中では洗い屋さんの章が
一番印象的で、初滞在の時は
真っ先にお風呂場に行きました。笑。

どっちにしても素晴らしいお宿であることに
変わりはないということでしょうか。

次こそはかしまし三姉妹で突撃か~!??笑。
返信する
Unknown (みゆ)
2009-07-31 18:29:16
こんにちは
俵屋さん、何とも言えない趣がありますね
では私はそのバイブルを読まずに一度目の滞在を
経験してみます(い、いつ??)
俵屋さんのグッズが売っているギャラリーに行ったことはありますが
なんとか手の出るお値段のものは石鹸だけ・・・
だけど石鹸はバリで買うので、何にも買わなかったんです(せこいですね)
お食事編も楽しみにしています^^
返信する
とんでもないですぅ~!! (yoyoya_yk)
2009-07-31 17:58:35
hiyokoさ~ん、そんなの全然大丈夫ですよ~!!
私のほうこそ「hiyoko、こんにちは」「Fukunosuke、また美味しいものを食べましたね」とやらかしてしまいそう....(っていうかもう既にかも???)
こんなに気にしていただいてるのに、私ときたら昨日ベッティーナさんからメールもらうまで気がついていませんでした。ここ2,3日出歩いていてコメントが遅くなってしまい、こちらこそゴメンナサイ。。
これからもどうぞ宜しくお願いします!!
返信する
「俵屋の不思議」 (ゆうきい。)
2009-07-31 11:00:05
私の宿泊はいつになるか分かりませんが。。。
ご本を今から読み込んでおくか、否か悩みます!

ショップには今年中に訪れる事ができそうなのですが。。。

それにしても、木のお風呂いいですね。
心まで洗われるようです。

質問なのですが、石鹸の横に写っている温度計?のようなものは何でしょうか?
返信する
Unknown (Nazli)
2009-07-31 10:44:18
hiyokoさん、おはようございます♪
うふふ、いつ感動を味わうか、贅沢なお悩みですわーん。
でも私も、daniellaさん同様、hiyokoさんには2度目、3度目があると想像&断言しちゃいます!

それにしてもホント、気持ち良いくらいの清潔感ですね。
木のお風呂場をこれだけ美しく保つって、相当大変だと思われます。
さすがですね。
返信する
Unknown (daniella)
2009-07-31 08:06:07
そうそう。お風呂場のこの感じ !
1度しか経験していませんが懐かしい空気感☆
私も一生に1度の贅沢と思い、しっかり「俵屋の不思議」を
読みこんでから投宿しましたが、確かに最初は
何の予備知識も持たずにただ感じてみるというのも
素敵かもしれませんね~。
でもきっとhiyoko大先生には2回目が訪れるでしょう ! (予言)
返信する
懐かしい感じ (まあぶる)
2009-07-31 07:34:28
俵屋の不思議、読んでみなくちゃ!!
宿泊するのがいつになるのかわからないし(笑)
俵屋さんの写真、なんだか懐かしい日本の香りを感じます~。
トイレ内の手洗いとか、お風呂とか。
そういえば、昔は家のお風呂も木だったんだなーとか。何の木使ってたんだろ?
お手入れが大変なのであまり使わなくなったのでしょうね。
でも、木の香りにつつまれた入浴タイムいいですね~。
返信する

コメントを投稿