ふせちゃんのブログ

布施隆宏 公式ブログ。 鉄道写真 風景写真 ジオラマ制作など 趣味の世界を紹介します。

チヨコレイト

2007-01-27 01:58:02 | 伝えたいもの

     チョコレートの歴史は 奴隷の歴史である。

 以前、「 ルーツ 」 という映画があった。 主人公の クンタ・キンテは アフリカに生まれ育ち、あるとき、奴隷狩りに捕まってしまった。 奴隷船に詰め込まれ、数日かけてアメリカに連れて行かれ、農場で働くという物語である。

 奴隷船は床が3層になっており、一隻で約400人の奴隷を運搬する。 奴隷たちは 手かせ足かせで床に貼り付けにされ、トイレにも行けません。 船酔いのおう吐物や汚物で悪臭がひどく、窓もありません。 脱走して海に飛び込む者もいますが、大海の真ん中では 死ぬだけです。 水も食料もほとんど与えられず、亡くなる者も多かったようです。

 広大なサトウキビ畑では、2mほどに育ったキビを奴隷たちが刈り取ります。 死神が持っているような大きなカマ。 それにそっくりなカマを振り回して、サトウキビを刈り取ります。 ときには間違って、人の足をそぎ落としてしまう事故もあります。 奴隷が使い物にならなくなったら、奴隷商人から 新しい奴隷を仕入れれば良いのです。

         

 刈り取ったサトウキビは、巨大なナベで煮ます。 それを巨大な石臼で挽き、しぼり取ります。 石臼の横には オノが置いてあります。 ヤグラの上で数人の奴隷が石臼を回転させます。 ときどき誤って、キビと共に手を巻き込まれる者がいます。 すぐに オノで腕を切り落します。 作業は中断しません。 安全性よりも生産性を重視しますから。 絞り取った汁を乾燥させると 砂糖になります。

 奴隷たちが命を張ってチョコレートを作ったおかげで、世界中の女性や子供たちを喜ばせることになりました。 チョコレートの歴史は 奴隷の歴史です。 黒人奴隷の肌の色が、チョコレートの色に似ていると、気付いた人はいませんか? まだ 200年もたっていない出来事です。。。

         < なお 文章中に不快な表現がありましたら、お詫びいたします >

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