暮れにBS3で放映してくれた「第三の男」を久々に観た。
過去TV放映したのを何回か観たがテーマ音楽に惹かれただけで内容にはそれほどの印象はなかった、が今回改めてみてその素晴らしさには見事に脱帽、こんな映画が分かる様にもなった。
・暗い画面に照明と影を上手に使った演出
・それにこたえる演技、オーソン・ウェルズのライトに浮かぶにやけた顔のすばらしいこと
(「市民ケーン」も同じ出演)
・全体のテンポが、速すぎず遅すぎずに心地よい
・ラスト・シーンも最高に良い (「ローマの休日」もこんな感じ)
第二次大戦後のウィーン。親友のハリー・ライムの招きでこの街を訪れた作家のマーチンは、到着早々、ハリーが死亡したことを知らされる。ハリーの死には三人の男が立ち会っていたと言うのだが、その三番目の男の正体を追って、マーチンは独自の調査を開始する。陰影や構図を凝らした、サスペンス・スリラーの傑作。
2017年-映画記事の書初めに相応しい一作。
第三の男 ー アントン・カラス - ハイライト・シーン 1949