二本とも外れ。
「ハイ・ライズ」
J.G.バラード原作とあったので多少は期待したが途中で居眠りをしてしまった。故に評価する資格は無いが、つまらなかった。
〔お話〕
ロンドン郊外に高くそびえる高級タワー・マンション。スーパーマーケットはもちろん、ジムやスパをはじめあらゆる設備が完備され、何不自由ない生活が約束されたまさに理想郷。ここに越してきた医師のラングは、隣人たちによって毎晩のように開かれる派手なパーティに招かれ、新生活を謳歌する。ところがやがて、低層階に住むワイルダーから意外な事実を聞かされる。それはこのマンションが、フロアによる階級の棲み分けを設計の基礎にしているというもの。そして、下層の住民の不満は日に日に高まっているというのだったが…。
※J.G.バラードの小説はあまり読んだ記憶が無い、と言うのもあの世界では結構有名であったが、大嫌いな「ニューウェーブ」 の旗手なんで縁がなかった。
SFはウェルズ、クラーク、アシモフとやはり古典的かつ科学的好奇心満載なのが一番。
ところで自伝の映画「太陽の帝国」はなかなか面白かったが、あれは「ニュー・ウェーブ」 と無縁な内容だった。
「イレブン・ミニッツ」
こちらは実験映画に付き合った様なもの、結構な緊張感が最後まで居眠りさせなかったが、最後にそれほど驚くことも無かった。
まぁ金だして実験台になった被験者としてはそれほど文句は無い。
〔お話〕
午後5時から5時11分までの限られた時間に焦点を絞り、様々な登場人物たちが繰り広げるありふれた日常の一コマ一コマが、やがて思いも寄らぬ結末へと収斂していくさまをモザイク状に描いた実験精神あふれる群像サスペンス。街に午後5時を告げる鐘が鳴る中、一人の男が慌てて家を飛び出し妻のもとへと向かう。その妻は女優で、優雅なホテルの一室で下心ミエミエの映画監督と一対一の面接に臨もうとしていたが…。
名画座通いのだいご味は時々こんなに出会うこと、負があるから正がある、陰と陽、女と男、、、、