岩波ホールと言う名画座に初めて行った、そして見たのは「家族の肖像」。
この映画、舞台はほとんど動かずに屋敷の内部のみ、そこで達者な役者たちの演技合戦、芸術の極みの様な映画。
そんな訳で最初の部分で少し気を失ってしまった、不覚にも。
でも大好きだった「バート・ランカスター」に再会できて大満足、ヴィスコンティの映画は今後も追いかけようかと思う、そんな気にさせてくれた映画だった。
〔お話〕
ローマ市内で静かに暮らす教授のもとに、奇妙な一群がやってきた。母娘とその情夫たちである。彼らは教授の屋敷の2階に住み着き、教授の平穏な生活はかき乱されてしまう。だが、母親の情夫コンラッドとの美術談義だけは、教授に不思議な安息を与えていた。そんなある日、コンラッドが過激派に襲われて負傷してしまう。やがて、その傷がきっかけとなり、コンラッドは彼らの前から姿を消すことになるが……。