本日観たが思ったほど面白い映画では無かった、「アイヒマンショー」の方がお勧めかも。
かつて「ナチ物」と呼ばれるジャンルが娯楽小説でも映画でも多数あってそれなりに楽しめたものだった。
例えば「オデッサファイル」、「マラソンマン」、「将軍たちの夜」、「ブラジルから来た少年」とか。
でそのような過去の面白いが如何にもフィクションというお話から少々離れた真面目な作りをしたためつまらない。
もう少しハリウッド的な演芸性があったらと思う。
1950年代後半、西ドイツのフランクフルト。経済復興が進む一方、戦争の記憶が風化しようとしていく中、ナチス戦犯の告発に執念を燃やしていた検事長のフリッツ・バウアー。ある日、彼にもとにアイヒマンが偽名でアルゼンチンに潜伏しているとの密告状が届く。さっそく部下のカール検事とともに、証拠固めと潜伏場所の特定に奔走するが、周囲にはナチスの残党が目を光らせており、激しい妨害や圧力にさらされる。そこで国家反逆罪に問われかねない危険を冒し、極秘情報とともにモサドへの接触を図るバウアーだったが…。
この映画は主人公(フリッツ・バウワー)の執念がこの映画の肝なんだけれども、「最後の12日間」のヒトラーを演じたブルーノ・ガンツの様なビックリする様な迫力を感じなかった、これが残念。
でも、執拗にナチスを題材とした映画を真面目に製作するドイツはさすがに偉いと思う。
最近の見たこの手のドイツ映画での順位は、
「顔の無いヒトラーたち」 > 「アイヒマン・ショー」 > 「アイヒマンを追え」 ≒ 「ヒトラー暗殺 13分~」 > 「帰ってきたヒトラー」
次はこの映画を見たいと思う ↓