BSの録溜の虫干しで何作か見たが、「ブルージャスミン」と「フィラデルフィア」の二点は別物だった。
と思って後で調べたら二作ともアカデミー主演女優/男優賞を取得している、道理で面白い訳だ。
「ブルージャスミン」
ニューヨークでのセレブ生活が崩壊し、妹の住むサンフランシスコへとやって来たジャスミン。質素な生活を送る妹の厄介になりながらも、虚栄心が捨てられずに周囲にまるで馴染めない。おのずと精神もますます疲弊していく。それでも華やかな生活を諦めることができず、再びセレブな舞台への返り咲きを期して躍起になるジャスミンだったが…。
ケート・ブランシェットの落ちぶれセレブぶりが見事で、ウッディ・アレン監督らしい皮肉な展開とヒロインの突き放しぶりが見事。
またケートもびっくりする様な美人セレブと落ち目のおばさんを見事に演じ分けていて上手い。
http://blue-jasmine.jp/
「フィラデルフィア」
敏腕弁護士が同性愛者でエイズであることが露見し解雇される。不当解雇の訴訟を起こし丁々発止のやり取りとエイズを扱う周囲の様子をたんたんと描いて、ものすごく良心的な作り。
この映画、トムハンクスも見事だが愛人役のアントニオ・バンデラスにも驚いた。役者は何でもこなすもんだとつくづく感心。
なおこの映画は法廷シーンも多くこの種の映画としても多いに楽しめた。
アカデミー賞を取った映画はほとんど外れが無い、やはり先進国は違う。