黒澤監督の「野良犬」という映画があった、戦後直後の東京を背景に若い刑事が盗まれた短銃(コルト)が殺人事件の凶器として使われ、その犯人を追い詰めるという名作刑事ドラマ。
実はこの映画の中で、若い刑事(三船)がベテラン刑事(志村)に
「僕のコルトが盗まれなかったらあの人は死なずに済んだのに」と嘆くと、ベテラン刑事が「コルトが無ければブローニングでやるさ、遊佐って男はそういう奴さ」
という掛け合いがあった。
その主役のコルト(コルト・ポケット)とブローニング自動拳銃が下。
シルバーのがコルト、黒いのがブローニング、どうも戦後の警察はこれらを刑事用のピストルとして採用していた様だ。
「多羅尾伴内」が二丁拳銃で撃ちまくるのがブローニング、「地球最大の決戦」で夏木陽介(刑事役)が「さぁこれから警護だ」と身に着けるガンベルトの中にもこのブローニング。
どちらも背広の内ポケットにしまえる様に突起物を排除した設計なそうな。
さてこれらを含めて何丁かは30年程前に組立てキットとして所有していたが、諸事情で売り払って、最近またヤフオクで手に入れた物。
この自動拳銃というメカニズムは結構な優れもので、昔はこれにあこがれてコレクションを始めた。
【実銃解説】銃の基礎知識 オートマチック編 World of Guns: Gun Disassembly
映画とかアニメの主人公の持ち物として結構流行り廃りあって、
・007シリーズ(ドクター・ノー)=ワルサーPPK
・ダイハード・シリーズ =ベレッタ自動拳銃
・ドイツ軍が出る映画 =ルガーP08 (「Uボート」の艦長の所持品としてチラっと)
・ルパン三世(アニメ) =ワルサーP38
・インディー・ジョーンズ =エンフィールドMK2(リボルバー)
・東映やくざ映画 =ほとんどが米軍流れのガバメント
今ではモデルガンは廃れて専ら玉(BB弾)がでるガスガンとかが主流、従って昔ながらのモデルガンはオークションに頼るしかない。
昔は火薬を装填して作動(ブローバック)を楽しんだが、後の手入れが面倒くさいので、今は手動で楽しむのみ。
どうも最近は趣味嗜好が段々と子供帰りしてるみたいだ。
最新の画像[もっと見る]
- 立川雲水(独演会@画廊) 3日前
- 立川雲水(独演会@画廊) 3日前
- 立川雲水(独演会@画廊) 3日前
- 「オペラ座の怪人」 4日前
- 「ローラ殺人事件」 5日前
- やすらぎ寄席 6日前
- やすらぎ寄席 6日前
- やすらぎ寄席 6日前
- 立川談四楼-出版記念落語会 2週間前
- 立川談四楼-出版記念落語会 2週間前
いやいや、これはカッコいいですね!
私もモデルガンを何丁か持っていましたが、どこへ行しまったか…
やっぱり男子は幾つになってもこういうものに憧れますね!
ピストルではありませんが、何年か前、刃の研いでいない模造刀を持っておりましたが、妻から
『刀なんて家に飾ってると悪い運気を呼び込むから捨てろ!』
と言われましてしぶしぶ廃品回収に出しました
時折抜刀してはワクワクしてたんですがねー
ありがとうございました
この趣味は何となく「こっそり感」があるんですが、このメカニズムには本当にはまりました。そして今再び。
まぁ家族には秘密です、と言ってもこそこそと隠している訳ではないのですが。
いずれこの道に落ちたエピソードなんかも記事にしますので。