「ヒトラー暗殺 13分の誤算」と言う映画、最初に結論を言えば、良い映画なんだけれども面白くはなかった。
この映画、邦題にごまかされた、
原題は主人公の名前「エルザ―」これだけ、内容もエルザ―の人物像にフォーカスしており、ドイツがナチズムに染まって行く経過や主人公の私生活が影響を受ける様を木目細かく描いている。
そもそもこのゲオルク・エルザ―と言う人は没後50年位してから本国で再評価された人物なので我々には全然なじみが無い、それゆえ史実に忠実なるが故に娯楽性に乏しい本作は、平凡な日本人の我々にはちと難しい。
でも、ヒットは難しそうなこの作品を全国公開に漕ぎつけた配給会社は大したもんだと思う。
大がかりな暗殺の仕掛けを単独で実行する様子は手品の種明かしみたいな見事さ、それにゲシュタポの悲惨な拷問に平和なそれまでの私生活をオーバラップさせているのは見事、この映画は紛れもない秀作だと思うが少し退屈。
大物”ヒトラーの暗殺”は結構絵になる、それゆえに邦題をいじりたくなるのも理解はするが、この映画にこの邦題はサギ。
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