今度も英国本格ミステリーで、主役が冴えないおっさんで敏腕という所は「刑事・フォイル」に似ている。
前回紹介した「コリン・サットン事件簿」よりは物語の面白さがある、リアルさには欠けるかも。
時代は1960年代の英国の地方都市、でその地方警察に出向いた警部が生意気な若造刑事を鍛えながら事件を解決に導くといった感じ。
なお今回は警察内部が裏世界とつながっている疑惑から、主人公が孤軍奮闘するところも恰好良い。
アマプラ・ビデオ様々。
〔内容〕
冒頭、主人公の奥さんがひき逃げに会うシーンではじまり、失意の主人公(ジョージ・ジェントリー)は退職(ロンドン警視庁)を決意する。
最後の仕事として地方で起きた殺人事件の捜査を願い出て、そこの捜査主任として若い刑事(バッカス)と共に操作を進めることとなった。
実はこの殺人事件にはかつて追跡していた殺人犯が絡んでいると信じていて、段々と凶悪な殺人犯を絞り込んでいくこととなる。
黒澤明の「野良犬」風に若い刑事とベテラン刑事の組み合わせなんだけれども、三船敏郎扮する刑事よりもこちらの「バッカス」刑事は無分別で誤った正義を振りかざすトンデモ人物で、そこが沈着冷静な主人公との対比で面白い。
なおこの主人公「ジョージ・ジェントリー」を演じる役者は英国では名優らしいし、この物語の原作もあちらでは結構なベストセラーらしい。
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