おれはここで生きている

■味乃家 魚野川■新潟県魚沼市下島70-1 定休日 水曜日
死ぬまで生きる のらりくらりのなんでもありのガクさん

蛙星人

2006-09-07 09:14:25 | Weblog
昨日忘れ物をした方がいて朝とりに見えるから早めに起きた。
雨が少し降ってひんやりした空気が体を包み、深呼吸すると体の隅々までさわやかさが届くようだ。
夏、刈り取られた大沢川の草はどこの草原よりみずみずしく優しい緑に輝いている。
夜来るアマガエルのように大声で叫んでみたい衝動に駆られる。
雨が降りそうになると今までしなかった掃除や何かをしたくなるとこはきっと先祖がアマガエルだったかもしれない。
高い山は雨雲に覆われていたがやがて雨がやんだら、東の空が明るくなり雲が切れてきた。駒ケ岳と荒沢だけの上だけが少し緑がかった稲の黄金色の絨毯の上に顔を覗かせている。
秋雨前線の境がその近くにあるのだろう。
今日は粟島からの獲物もあるのと予約が無いので市場に行かない。
今日の刺身は黒鯛と石鯛をメインに使う。
できればあさっての宴会に残しておきたいのだが。
僕たちが買っていた魚は腐っている。
粟島の鮮度に触れると。
仕入れ方法を考える時にきているのかもしれない。
やはり粟島の漁師を紹介してもらうか、柏崎の市場に行くしかないかもしれない。
もぎ取ったプルーンが熟成したので種を取って砂糖で煮た。
実の形を少し残してさっと煮てジャムではない感覚に仕上げたつもり、そしてエゴも作った。
生の海草を真空包装して冷凍したもので、今回のできは料亭エゴと言えるできである、
少し緑がかった海草の香りの不思議な弾力の逸品。
手前エゴ。
小さな青空の切れ目がどんどん裂けていき、山々を覆った雨雲に力を与え、
被った包帯がはがれるようにまとまって大空に帰っていく。
きっと灼熱の夏から秋のお肌に衣替えの瞬間だろう。
早く手を回して酒など飲まずに佐梨川の通らずの苔むした岩に張り付きカジカ蛙の仲間入りをしょう。
明日は茸の探索だ。
佐梨川に行き車を止め、目指すポイントに入った。
山田屋から餌と竿を買ってきたので川原で仕掛けと針を結んだ。
何時も0.4のはリスだったけど、今日はもっと釣果を上げるため0.3のはリスにした。
楽しければ実績など関係ないのだが星野さんに簡単に岩魚を釣られていたので
何とか話の上で負けるわけに行かないと言う気があった。
前から実績のあるところで雨が降って最高の条件が整ったので、勝負に出た。
一投目は沈黙していた竿が再びポイントに餌を送り込んでやると、かすかな違和感を送ってきた。
竿を上げてあわせてみると魚信が有った。
たいした大きさでなかったので強引に引き抜き、同じポイントでもう一匹釣りたいという気があった。
ばれてしまった。
針の結び目が取れてしまったのだ。
これからそれなりに釣れるからいいかと上流に向った。三つ目の淵に行って驚いた。
他の人の足跡が有って、ほんの少し前の足跡だった。
諦め店に帰った。
昼寝をしていたが新潟の店長が来たけど起きられなかった。
其の後小熊さんが長岡から遣ってきた。
やっと起きて自分だけ酒を飲んだ。

コメント (2)
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