ある集まりより仕出し料理の注文がきた。
東京のお客さんをもてなす為らしい。
焼きおにぎりに山菜の天ぷら盛り合わせ。
コシアブラにゴマナ、ウドの芽、コゴミ、フキノトウを揚げた。
真ん中にコゴメとフキノトウの胡麻和えを入れた。
せりの炒め煮に胡桃を載せて使った。
春がどんどん満ち、冬が雪とともに消えていく。
店の前の積雪計はゼロになってしまった。
ようやく新道島のブナも芽吹きだし、雪消えの早い田んぼには空や雲が映りだした。
魚野川や大沢川は雪代が一杯に流れてる。
南から燕尾服の人たちが飛んできた。
群馬からお刺身を食べに来る人が久しぶりにやってきた。
ちょっと胴長の春の使者も現れた。
半分嬉しく半分せつない春がやってきた。
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