「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

性別を越境する人たち

2006年05月17日 22時44分00秒 | 心理
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/34637367.html からの続き)


 先日書いた友人がさらにメールをくれました。

 渋谷でセーラー服姿の男性に遭遇したとのこと。

 またエレベーターで男性同士のカップルに会ったという話。

 前者は「トランスジェンダー」,後者は「性的指向」の話です。

 体の性と、心の性・生活上の性が異なる人達を「トランスジェンダー」(TG)と言い、次の3つに分けられます。

1.トランスヴェスタイト(TV)

 異性装をすることによって精神が落ち着き、本来の自分に戻ったような安心を得る人。
2.トランスジェンダー(TG)

 何らかの形で戸籍上の性と異なる性で生活をしている人、またはしたいと望んでいる人。

 様々なライフスタイルの人達を含む。ホルモン治療をしている人もいる。

(広義には1~3を合わせてTGという。)

3.トランスセクシュアル(TS)

 手術を受けて戸籍上の性と異なる性になった人、またなりたいと望んでいる人。
 

 「トランスジェンダー」は、「性を超える」という意味ですね。

 TV,TG,TSの分類は境界線があるわけではなく、グラデーションのような彩りを見せます。

 また、戸籍上の性と異なる生活を、常に(フルタイムで)している人と、

 時々(パートタイムで)することで自分らしさを確認できる人がいます。

 あらゆるレベルのトランスジェンダーの人がいるということです。

 性は、決して男と女だけに分けられません。

 二元的な自明のものではないのです。

 これも現代のボーダーレスのひとつでしょう。

 また、男でも女でもない、第三の性が世界には存在しています。

 インドの「ヒジュラ」、北アメリカのインディアン社会の「ベルダシュ」などがあります。

 性別は生まれながらのものではなく、社会的に作られるという実例です。

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/34816271.html
 
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