「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

性同一性障害

2006年05月18日 17時13分52秒 | 心理
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/34698821.html からの続き)

 ちょうど今日のニュースやワイドショーで、性同一性障害の小学生の男子が、

 女子として通学することになった、というでき事を報じていました。

 専門医もこの子を性同一性障害と診断しているようですが、

 年少者の場合の性同一性障害の症状は、思春期になったり、成長してからは変化してくることもあると思います。

 この専門医も、慎重に将来を見据えていく必要がある、と言っているそうです。
 

 きのう書いた「トランスジェンダー(TG)」は、ライフスタイルから分けた性の問題ですが、

 性同一性障害は、自分の性別に対する自己認知である、「性自認」の面から見た分け方になります。

 「トランスジェンダー」の人たちの性自認は、TS,TG,TVの分類とは無関係なのに対して、

 性同一性障害の人は、自分の性に違和感や嫌悪感を持っていて、次のような症状が診断基準になります。

○自らの性を嫌悪,あるいは忌避する

○反対の性に対する強く、持続的な同一感

○反対の性としての性役割を求める

 その程度が強くなるに従って、

 「性別違和症候群」 → 「性同一性障害」 → 「性転換症」となっていきます。

 「性転換症」は、きのうの記事の分類では「トランスセクシュアル(TS)」、

 つまり、性別適合手術(性転換手術)を望む人ですね。
 

 一昔前なら考えられなかった、性同一性障害への理解も広まりつつあるようですが、

 ニュースの女の子の今後を、静かに見守りたいものです。

 日本で初めて性別適合手術を行なった原科教授が、手術の記者会見を開いたとき、

 マスコミに興味本位で扱わないよう、強く要請をしたそうです。

 そのお陰で日本では、性同一性障害は当初からかなり好意的に取り上げられました。

 境界性人格障害に対しても、何かこのようなきっかけがあればいいのですが。

(σ (^^;)が「境界に生きた心子」をうまく映像化などできれば……。)

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/34916426.html
 
コメント
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