フジテレビ「新報道2001」が、1月31日の番組で「田中角栄と日本の課題」と題して、今、再び注目を浴びている田中角栄・元首相を取り上げた。田中氏に成り代わって一人称でその生涯を書いた書籍『天才』の著者、石原慎太郎氏が出演した。
田中角栄なら現在の日中関係をどうするか?
田中角栄といえば、「日本列島改造論」を唱え、新幹線や高速道路を整備し、数々の議員立法を成立させた豪腕政治家である。その中でも、日中国交正常化の実現は田中氏の功績としてよく知られている。
番組では、現在の日中関係の複雑な状況を踏まえ、「もし今、田中角栄がいたら、どのようにこの局面を打開したのだろうか」というテーマが投げかけられた。
石原氏の発言に注目が集まったが、田中氏には中国の指導者の力関係や人間性を見抜く洞察力や先見性があったが、「ポスト田中の後の日中関係は押されっぱなし」という趣旨の発言にとどまった。
本欄ですでに紹介したが、石原氏の著作『天才』の書籍の帯や新聞広告などには、「衝撃の霊言!」というキャッチコピーがつけられている。「霊言」というか らには、石原氏に田中氏の霊が何かインスピレーションを送ってくるかと期待したが、石原氏の意見が強く出ていたように思われた。
出演者の一人、産経新聞ワシントン駐在客員特派員・古森義久氏は、石原氏の著作『天才』を興味深く読んだとして、「死者が生きている人のところに戻ってき てしゃべるというのと逆。生きている石原さんが、死んだ田中さんの霊なるものを使って、石原さんが言いたいことを言わせている部分が非常に強いという感じ がした」と評した。
あの世の霊人たちはこの世に働きかけている
一般的に「霊」というと、「死者の想念や考え方」という抽象的なものだと考える人が多い。だが、人間の本質は霊である。これは思考するエネルギー体と言い換えてもよく、死んで肉体が滅びてもあの世で活動をし続ける。
生前、心清く生きた人間は天国と言われる世界に還る。特にリーダー的存在で優れた実績を残した人物は、あの世で霊となっても、この世の出来事に関心を持ち続けている。そして、人々の幸福やこの世の発展を願い、さまざまな形でこの世に働きかけているのだ。
その霊人たちのメッセージが明確な形で示されているのが、大川隆法・幸福の科学総裁の「霊言シリーズ」である。もちろん、田中角栄の霊もメッセージを送ってきている。
田中氏の霊は、日中の外交問題については、中国を敵視して刺激しすぎることなく、中国のライバルになりそうな国々と上手に競争させるようにして、日本が上手にリーダーシップをとっていくことを提唱した。
他にも、中国人を見れば泥棒と思えというような閉鎖的な日本の風潮に苦言を呈し、信用できる外国人に「五年間の日本人免許」を与えて更新させるなどの斬新なアイデアを示した。
霊言の内容は、多方面に気配りを欠かさない田中氏の人間性と、「コンピューター付きブルドーザー」と言われた、緻密さと大胆さを両立した政治手腕を彷彿とさせる。
田中氏の霊は、他にも東京の改造計画や地方の活性化についても語っている。
「あの人が生きていたら、現代について何を思うか」という疑問に答える本物の「霊言」に、一人でも多くの人に触れていただきたい。
(小川佳世子)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『景気回復法 公開霊言 高橋是清・田中角栄・土光敏夫』 大川隆法著https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=83
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