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Mikuのブログ

ローマ法王のトランプ氏批判 宗教家としてあるべき姿とは

2016-02-22 10:19:32 | 幸福の科学・宗教・科学・医学・SP

「壁をつくることばかり考えるものは、キリスト教徒ではない」

 

ローマ法王フランシスコは18日、アメリカ大統領選に出馬しているドナルド・トランプ氏による「不法移民排斥」発言を、宗教者の立場からこう批判した。この批判に先立ち、トランプ氏は、「アメリカに滞在する不法移民を本国に強制送還する」と訴えていた。

これを受けトランプ氏は、大統領選への影響を避けるためか、「法王とは争いたくない」と述べつつも、「宗教指導者が個人の信仰に疑問を挟むのは恥ずべきことだ」と反論した。

過激な発言で有名なトランプ氏。だが、彼自身の本心は、外国人を迫害するつもりではない。メキシコからの犯罪者の流入や麻薬などの密輸問題に対し、不満を 覚えるアメリカ国民の声を代弁しているに過ぎない。実際にトランプ氏は、「大統領になれば、イスラム教徒でも入閣させる」と述べ、差別主義者とは言えない側面がある。

 

ローマ法王はどうなのか?

では、トランプ氏を批判したローマ法王はどうか。

ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は12日に、法王として初めて、ロシア正教会のキリル総主教と会談した。中東でカトリック教徒や正教徒が、イスラム国の暴力の犠牲になっていることを受けて、世界の指導者にキリスト教徒の保護を求める共同宣言を発表している。

現在中東では、キリスト教国が、「イスラム国掃討作戦」として、一方的に中東を空爆し、関係のない多くの民間人が巻き添えとなり、犠牲者が増えている。それが、欧州に押し寄せる難民問題の原因にもなっている。

寛容を掲げるローマ法王だが、キリスト教圏の一方的な「無差別攻撃」に対して、宗教者の立場から注意を促すことこそ、必要ではないだろうか。イスラム教とキリスト教の「壁」をこれ以上厚くしてはならない。

ローマ法王を慕うカトリック教徒は多い。だからこそ、宗教家として、「憎しみを捨て、愛をとる」姿を見せてほしいものだ。

(HS政経塾 水野善丈)

 

【関連書籍】

幸福の科学出版 『正義の法』 大川隆法著https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1591

【関連記事】

2015年9月23日付本欄 ローマ法王がオバマ大統領と会談 浮かび上がる「現代宗教」へのニーズhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=10229

2015年9月9日付本欄 ローマ法王 教会の「婚姻無効」手続き簡略化 現代人の幸福につながる制度改革をhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=10151

2015年1月12日付本欄 キリスト教会がスケート場に? 必要なのは"教義"のイノベーションhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=9038

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繊維産業のイノベーション加速 日本の発展を支える伝統ある産業

2016-02-22 10:15:27 | 宇宙産業・宇宙・UFO・未来産業

日本の伝統である「織物」と「最先端技術」の融合が進んでいる。

東京都八王子市の織物工場が、米IT大手企業のグーグルと共同でハイテク繊維を開発したことを、このほど読売新聞が伝えた。

ICチップを生地に取り付けることで、生地がタッチパネルのような機能を持つ。生地に触れるだけで電話をかける、といった使い方が想定されており、ジーンズのリーバイスによって、今年中に商品化される予定だ。 

導電性のある糸を織り込んだ「スマート繊維」を開発したのは、国指定の伝統工芸品「多摩織」を手掛ける、創業103年、従業員7人の「澤井織物工業」だ。 長らく導電性のある糸は切れやすいという欠点があったが、日本の伝統的な「組みひも構造」を応用することで、細くても丈夫な糸を作り、生地にすることに成 功した。自宅での洗濯にも耐えられるという。

 

海外へ挑戦する繊維産業

この繊維がどういった市場を作り出すかは未知数だが、技術力の高い日本製品の将来性を表して余りある事例だと言える。

国際的に高い評価を受けている日本の繊維事業(糸メーカー)の高機能繊維は、TPPの発効で域内先進国への輸出がしやすくなると考えられる。「TPP域内 で、製糸から縫製まで手掛ける」という条件を満たせば、輸出の際に米国で0.5~32%、カナダで6~18%かかっていた関税がなくなるためだ。

また、グローバルな視点では繊維産業は拡大すると見られている。繊維の一人当たり消費量は、一人当たりGDPが増えると増加するからだ。特に途上国が発展 していく立ち上がり期にその傾向が顕著であり、現在成長が著しいのは、タイ、インドネシア、マレーシアなどである。これから成長してくる新興国が買いたく なるような高品質な製品を作り続けることも求められる。

 

伝統産業のイノベーションで一層の発展を

繊維業界は、高付加価値で新たな市場を獲得する道と、成長が見込まれる海外市場で優位な地位を獲得する道が開けていると言える。どちらの道にも一層の企業努力が必要となることに変わりはない。だが日本の繊維は、先述の通り質の良さで国際的競争力のある製品も多い。

過去においても、繊維業は日本経済を支えてきた。明治期には、上質な絹を生産し、日本の近代化を支えた。日本神話では、天照大神が機織りをしていた記述があるなど、御神事につながる産業である。

日本の伝統ある繊維産業がイノベーションを遂げ、日本の新たな成長産業となることが期待される。

(HS政経塾 表奈就子)

 

【関連記事】

2015年10月21日付本欄 ストラトフォーが日本の未来を予測 「静かなる革命」が始まっている?http://the-liberty.com/article.php?item_id=10332

2015年9月14日付本欄 NASAが自己修復する素材を開発 未来産業の種は多く存在するhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=10165

2015年8月17日付本欄 グーグルが大規模な改革 生き残るためのイノベーションhttp://the-liberty.com/article.php?item_id=10042

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