「介護もトライアスロンも楽しんで」

90代両親を介護の日々ですが、合間に走って泳いで、バイクにも乗って年1回のトライアスロン大会参加を目標に楽しんでいます。

電気ショック治療とカテーテルアブレーション

2023年03月02日 14時05分59秒 | 心臓ペースメーカーその後
前回主治医の先生との話では心房細動が相変わらず出ていて出現回数も増えているので新たな試みとして、「心臓に電気ショックを与えることで心臓からの電気信号の動きを正常に戻すという治療方法があるのでやってみたらどうでしょうか」、という提案があったのでした。

一泊二日で治る可能性があるなら是非やってみたいと返答し、昨日はこの手術担当の医師(去年私の心臓ペースメーカーの交換手術をしてくれた先生です。)と面談して治療に関する詳細情報を聞いたうえで手術日などを決める予定でいたのです。

ところが面談したところ私の心房細動は相当に悪化していて「電気ショック治療だけでなく、同時にカテーテルアブレーションもやった方が良いです。」とのこと。

これにはビックリ仰天、青天の霹靂でした。なぜかと言うとこのカテーテルアブレーションは「鼠径部(そけいぶ)と内頸静脈(ないけいじょうみゃく)からカテーテルを心臓のなかに挿入します。そしてカテーテルを心筋に押し当て、熱を加えて熱凝固させることで心房細動を治す治療法」なんですが、その際に心房中隔に小さな孔を開けてカテーテルを通すことが必要になります。 



ところが、私はこの心房中隔に産まれ付き孔が空いていてこの孔から血液の逆流が起こり心臓が肥大するということになってしまい2009年にこの心房中隔欠損を塞ぐ手術をしています。(心臓肥大の影響で三尖弁の締まりも悪くなり手術では同時にこの三尖弁閉鎖不全症の形成手術も受けました)

カテーテルアブレーションですが、私の様に心房中隔欠損症で一度縫合した箇所に改めて孔を開けることについてはリスクが大きいために主治医の先生からは手術不適応として手術が出来ないと何度も言われていたのです。それがいきなりこの手術をしないと心房細動は治りませんのでやりましょう、と言われたのですからビックリするのも当然のことでした。そしてこの担当医は更に追い打ちをかけてくれました。主治医の先生とのやり取りなどを話してカテーテルアブレーションは出来ないのではと問うと「実際私は心房中隔欠損症で一度縫合した患者さんにこの手術をした経験はありませんが、5㎜程度の心筋の壁ですので問題なく手術はできます。」とのこと。おいおい心房中隔欠損症だった患者にカテーテルアブレーションをしたことは無いのかい!私が実験台ってこと!?

すると先生は「心配でしたら大きな病院へ紹介状を書くことは出来ます。」と仰いました。他の病院と言っても手術してくれる先生のことはネットで調べる程度のことしか分からないし、心臓に関する専門のこの大和成和病院で入院、手術をするのが私にとっては一番便利だし得策と思っているので「手術をするならここでします。」と応えました。しかし突然の方針転換に戸惑っていて「カテーテルアブレーションを受けるかどうかを今日この場で返答することは出来ません。明日主治医の先生と話をしてからお応えします。」と言って一旦保留することにしました。

昨日先生から話していただいたその他の概要は
*入院は三泊四日、全身麻酔の上手術時間は3~4時間、完治率70~80%
*抗不整脈薬のアミオダロンと直接経口抗凝固薬(血液をサラサラにする薬、DOAC)の4種類の内どれか1つの服用が必要、この薬は手術後も暫くの間は服用を継続
*運動と飲酒は極力控える(健康維持のためのゆっくりジョグ程度を1時間/日程度が限度)大会などへの参加はNG(転んで出血した場合の止血ができなくなる)

とのことでした。
私としての心配事は
・3泊4日の入院となると両親を4日ないし5日間ショートステイに預けることになり、その間の認知症の進行が心配。
・心房中隔欠損を縫合した患者へカテーテルアブレーションをした経験のない医師の手術を受けることへの不安。
・そして最大のショック事項は現在の心房細動の状態がかなり進行していて運動と飲酒を控えること、に関してでした。まあ飲酒は現在節酒を継続中ですのでその流れで問題はないので良いとして、大会などへの参加NGはかなり堪えました。6月とか7月に手術となった場合、薬の継続があるので8月の沼津トライアスロンは完全にアウトです。


帰宅後は多少気持ちも落ち着いてきて、心房細動が完治して一定の期間が過ぎればまたマラソンやトライアスロンへの参加も可能になるだろうから手術を受けるのが一番の解決方法だろう、と思い始めてはいたのです。しかし私が最初の実験台になるのかと思うとね。万一のことがあって両親より先に逝っちゃう様なことになるのが一番困ります。私の代わりに両親の面倒を看れる人はいません。そうなった場合、その時はその時で両親が結局どうなるかは別にしてなる様になるのですから気にしない方が良いのでしょうか?悶々としますね。


結論は今日の主治医の先生と話をした上で出すしかありません。そう思いながら今日午前中に主治医の先生に会って話をしてきました。


さてここからは今日の大和成和病院でのお話です。

9時半の予約でしたがほぼ予約時間に診察室へ呼ばれました。主治医の先生の話ですが要点だけまとめると下記です。

「当初は電気ショック治療と服薬での治療を考えていましたが、不整脈治療専門の先生としてはカテーテルアブレーションをしないと完治は難しい、という判断になって今朝も手術担当の医師と一緒に話をしましたが、まずは造影剤を使ってのエコー検査をして、心房中隔の縫合部分が現在どうなっているのかを確認した上で手術可能かどうか判断をし、可能である場合のみカテーテルアブレーションをするとのことで話を進めています。」とのことでした。

であるならば私としてもある程度の安心感は持てるので、「ではその方向でお願いします。」と返事をさせていただきました。最初からその検査を入れた話をしてくれれば良かったのにと思いましたが、軌道修正していただいたのでそれ以上のことは言う必要はないですよね。

という事で来週6日(月)に造影剤を使ったCT検査をし、8日(水)にその結果を聞きにいくことになりました。なので抗不整脈薬のアミオダロンと直接経口抗凝固薬の処方も今日のところはありません。新たな薬の服用は結果次第で早くても8日からになるのでしょう。

こうなれば後は手術適応になってくれて無事電気ショック治療とカテーテルアブレーションを受け、心房細動が完治することを願うのみです。大会参加は今秋以降になってしまうのでしょうが、まだまだ希望を持てる所へ引き戻してもらえました。昨日の時点ではかなりの動揺がありましたが、お蔭様で今はスッキリした気持ちで落ち着くことが出来ています。感謝です。

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2 コメント

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Unknown (えだまめ)
2023-03-03 15:27:30
げたのうらさん
前段の内容に、私も動揺してしまいましたが、後半の内容で少し安心しました。
治療の動向、良くなるように祈っています
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Unknown (げたのうら)
2023-03-03 16:24:45
えだまめさん、
ありがとうございます。

私の主治医の先生は以前この病院の常勤医で最初にペースメーカーを植え込んでくれた先生ですし、2009年の心臓手術の際でも循環器科の医師として最初に診察をしてくれた方です。(2009年の手術自体は心臓外科の先生に執刀してもらいました)
しかし一昨年頃からは非常勤になってしまって週に1度しか病院には来られておらず手術をすることはなくなりました。
なので主治医の先生と実際に手術をする先生の2人体制になっていて尚且つ診察する曜日が違うので厄介なことになっているのです。

取り敢えず来週月曜日の検査次第ですね。適応なら良いのですが、結果は水曜日にまた報告しますね。
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