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日々の恐怖 3月18日 仕出し(2)

2017-03-18 19:31:15 | B,日々の恐怖




  日々の恐怖 3月18日 仕出し(2)




 代替りして友達が継いだバイトしてた割烹で昼も夜食も頼んだんだけど、割烹の親父さんがわざわざ配達してくれた夜食がひとつ多かった。
 夜のロウソク番で残ったのは俺と嫁と母親の三人で、嫁が注文した時も確かに三つうな丼を頼んだのを俺も一緒に聞いていた。
 それで、俺が、

「 親父さん、ひとつ多いね。」

って言ったら、

「 ○○さん(俺の親父の名前)も、食いたかったんだなあ・・・。」

なんて言って、持って帰った。
それが、何か心の隅に残ってね。
 その後、その年の夏に実家に帰った時に、その店に嫁と母親連れて食事に行った。
客は俺たち家族だけだったし、俺が来たって知ると親父さんも出てきてくれた。
 それで、友達と親父さんに一杯つけながら昔の話とかしてたんだ。
そしたら、親父さんが俺にこう言うんだ。

「 A(俺)ちゃんの親父さんの時もそうだったけど、あそこの配達夜食で、ひとつ多いことが多いの覚えてるか?」

って。










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