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大峰正楓の小説・日々の出来事・日々の恐怖

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日々の恐怖 12月5日 足が見える

2014-12-05 19:33:02 | B,日々の恐怖



  日々の恐怖 12月5日 足が見える



 パン屋の息子のM君に話を聞きました。

 うちは創業50年ぐらいになるパン屋をやっている。
今は俺が跡継ぎ候補。
父親にケツ叩かれながら、修行している。

“ パン屋は朝が早い。”

なんて言うけど、既に朝じゃない、まだ夜。
午前2時くらいに起きて用意をする。
最近は生地の用意任されているから、俺ひとりだけがキッチンに立っている。

 これ、一ヶ月前くらい前のこと。
午前3時頃、ふと気が付くとドアの外に誰かが立っている。
上半分だけシャッター閉めて、下は俺が潜り抜けられるぐらいだけ開けているんだけれど、足だけ見える。
 気にはなったが、こっちも商売だし、営業外の時間に構ってる暇は無い。
まあ、何かあれば声を掛けるだろうし、放置することにした。
しかし、そいつ何をするでもなく、気付くといなくなってる。

 そんなことが、頻繁ではないが今までに何回かあった。
それが繰り返されると、最近はコッチも、

“ アイツ来てるかな?”

って気になって来る。
それで、ついついふっとドアの方を見てしまう。
 見たときに足があると、

“ 今日もか~。”

なんて習慣みたいになって来る。
 だからと言って、何かあるかと言えば、何も無い。
家族も元気だし、大した事故も無いし、店もいつもと同じで変化は無い。
 それで、それを、たまたま気が向いたときに父親に、

「 なんか、足が店に来てるんだけど・・・。」

って話してみた。
 すると、父親は、

「 寝ぼけてるのか?」

って、それだけ言って終ってしまった。
 数日前に、また生地の仕込みをしているときだった。

“ 足、いるかな・・・?”

って、パッと見た。
 そしたら、いた。
シャッターの下に足が見えた。
でも、ちょっと違っていたのは、髪の毛が少し垂れ下がっているのも見えた。
 それで、次の日から出入りには面倒なんだけれど、俺はシャッターを下まで閉めることにした。









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四枚の写真 12月4日 P24

2014-12-04 18:10:23 | _7,四枚の写真
四枚の写真 12月4日 P24 、大峰正楓の小説書庫でUPしました。


小説“四枚の写真”は読み易いようにbook形式になっています。
下記のリンクに入ってください。

 小説“四枚の写真”





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しづめばこ 12月3日 P340

2014-12-03 16:37:25 | C,しづめばこ
しづめばこ 12月3日 P340  、大峰正楓の小説書庫で再開しました。


小説“しづめばこ”は読み易いようにbook形式になっています。
下記のリンクに入ってください。
小説“しづめばこ”




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日々の恐怖 12月1日 足に関わる話

2014-12-01 19:16:50 | B,日々の恐怖


  日々の恐怖 12月1日 足に関わる話


 関西在住のYさんの話です。
京阪の四条駅の側の橋でこんな経験しました。
10年以上前ですが、家に帰るべく駅へ急いでいました。
いつもなら、夜遅くでも人気があるのに、その時に限って人気がありません。
 橋の上で後ろから足音がしました。
ゴルゴ13ではありませんが、後ろを取られるのは好きではありません。
靴紐を直すふりをして、しゃがんで先に行かそうとしました。
 足音は一瞬、立ち止まりました。躊躇の気配がありました。
それから足音は再び歩を進めました。
 その時、気付いたのですが、足音はヒタヒタと言う裸足で歩く感じのものでした。
足音は私の横をすり抜けて行きました。
足音の主の姿は見えませんでした。
ただ、足音のみが遠ざかって行きました。

 足に関わる話でもうひとつ。
私の趣味の1つにエアーガンを使ったサバイバルゲームというものがあります。
いい年をした大人が迷彩服に身を固め、おもちゃの鉄砲を撃ち合う遊びなのですが、結構はまる人が多くて、私もここ10年近く、大阪の服部緑地公園で土曜の深夜に仲間と楽しんでおりました。
 4年ほど前の とある深夜のことでした。
時間は夜中の2時を過ぎたころ、雑木林のなかで前線に孤立した仲間の援護のために、私は林の中を30メートルほど全力疾走しました。
夢中で走っておりましたが、後ろから足音もしていますから、味方も一緒に援軍に駆けつけてくれているものだと思っていました。
 必死の思いで、孤立した仲間の場所にたどり着き、一気に木の根元に隠れて、すぐに後ろを振り返った私が見たものは、なんと落ち葉が、まるで透明人間が歩いているかのように、交互にへこみながら、その足跡が私の方に向かってくるのです。
 そのへこみは、私の直前で、突然終わりました。
最後にへこんだ場所(目の前)を必死で凝視しましたが、なんの痕跡もありません。
正直に言って、そのへこみは大人の体重が掛かった大きさではなく、小さなものでしたが、はっきりと左右交互にへこみながら、こちらに近づいてくる様は異様でした。
 不思議なもので、おもちゃとは言え、鉄砲を持っていると、気が大きくなるもので、恐怖感はそれほどなく、理解できないものを見てしまったことによる疑問で頭はいっぱいでした。
普段の私は、信仰心も無く、幽霊も、怪奇現象も信じない人間ですが、この体験だけは、理解できなくて困っております。
 なお、この場所は現在は整備が進み、一面の芝生になってしまいました。
昼間は子供の遠足や写生会で賑わう大きな公園ですが、夜中は寂しい場所で、昨年の年末には20歳過ぎの男子の首吊り死体をゲーム中に発見してしまいました。
この方が100倍怖かったです。










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