一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

さあ、裁判所 (模擬裁判体験記5)

2007-11-24 | 裁判員制度

さて、模擬裁判の当日を迎えました。

朝九時に東京地方裁判所刑事第○部に来てください、という普通ならあまりもらいたくない呼び出しを受けて霞ヶ関の東京地裁に向かいました。

東京地裁(ちさい)というものの、実際はかなり大きな建物です。
(↑一度言ってみたかったオヤジギャグ(^^;)

実は東京高裁も同じ建物です(簡易裁判所と家庭裁判所は別の建物にあります。)。

 


これが入り口 。
職員と弁護士・検察官など法曹関係者の入り口と傍聴者などの一般人の入り口が分れていて、一般人側は手荷物検査と金属探知機のゲートをくぐらないといけません。

 

裁判は10時からなので9時の時点では出入りするのは裁判所の職員ぐらいでまだほとんど人がいません。
門の外では労働事件の裁判への抗議のビラまきをやっていました。
(2日目は9時半集合だったので、その時間になるとけっこう人がいました。特に、最近裁判傍聴ブームらしく、ロビーにある今日どういう裁判が何号法廷であるかが書いてある台帳の閲覧場所には人だかりができていました(なぜかその日は20代の女性ばっかりでした。)。 )


エレベーターで刑事第○部に。
刑事部といっても事務スペースなので、カウンターの奥に普通の机が並んでいて区役所などと同じつくりです。

部屋に入ると、書記官の方が待ち構えていて丁寧にご挨拶いただき(こちらこそ恐縮です)、奥の小部屋に通されました。
既に裁判員モニターが何名か到着済み。
ただ6畳くらいのスペースなのでここで2日カンヅメはつらいなぁと思っていたらここは待合室。
全員そろったところで別の階の評議室に移動します。

評議室は軽罪など裁判官1名で裁判する用の小さな法廷の証人席などを取っ払って丸テーブルを置いて使います。
テーブルにはマイクがあり、ビデオカメラなどもセットされていて、何だかこちらが取り調べられるような感じです。

席次表がテーブルの上にあり、それにそって着席。
しばらく待つと裁判官3名が登場。50代半ばの裁判長、40歳前後の右陪席の裁判官(裁判官の右側に座る人。普段は裁判長をやっているとか)、それに20代の若い左陪席の裁判官です。

最初に簡単な自己紹介。
裁判員6名のうち会社員が4名(うち女性1人)、年輩の方が2名(男女各1名)。会社員は経団連などを経由して企業から選ばれた(とか希望した)人なので人事や法務関係の人が多い。
年輩の方は、消費者センター経由の元居酒屋経営の女性と、知人の法曹関係者の紹介で来た元教師の男性。

ところで本番でもこういう自己紹介をするのでしょうか。身元が明らかになると被告人からの報復を受けるリスクが高まることを心配する人もいると思うのですが、一方で評議にあたっては名前がないと面倒です(「Aさん」「Bさん」では議論に身が入りそうにないですね。)。

裁判所HPのQ&A自分が裁判員になったことを家族や親しい人にも話してはいけないのですか。 では

法律上,何人も,氏名,住所その他裁判員であることを特定するに足りる情報を公にしてはならないとされ,裁判員自身が,自分が裁判員であることを公にする場合も含みます。これは,裁判員への接触や働き掛けを防ぎ,裁判員自身の平穏を保護するとともに,裁判員裁判の公正さを確保する目的もあるからです。そこで,例えばインターネットで自分が裁判員になったことを公表することは許されませんが,日常生活の中で,家族や親しい人に話すことまでは禁止されません。なお,裁判員でなくなった後に,自分が裁判員であったことを公にすることは禁止されていません。

また、裁判員の参加する刑事裁判に関する法律(今後面倒なので「裁判員法」といいます。)では

(裁判員等を特定するに足りる情報の取扱い)
第百一条  何人も、裁判員、補充裁判員、選任予定裁判員又は裁判員候補者若しくはその予定者の氏名、住所その他の個人を特定するに足りる情報を公にしてはならない。これらであった者の氏名、住所その他の個人を特定するに足りる情報についても、本人がこれを公にすることに同意している場合を除き、同様とする。

とあります。  
つまり評議の席は「公」ではないのでいいけど、どういう人が裁判員だったか、ということも外では話してはいけない、ということのようです。 

でも、休暇や休業の理由を説明するには言わないといけないと思うのですが、そのへんはどうなんでしょう。


自己紹介が終わると、簡単な今後のスケジュールの説明。

1日目は検察官と弁護人双方の主張を聞くのが主。
2日目は夕方までほぼ1日評議をするそうです。

法廷では裁判所、検察庁、弁護士会などの関係者が傍聴し、評議の様子もビデオカメラで法廷で中継されるそうです。
ただ、休憩時間などは写されないので、カメラを入れるときには合図します、とのこと。
記録のためと思っていたらライブ映像が流れるとあって、お茶やチョコ・アメなどが用意されていたのですが、あまりパクついてもいられなそうです。


簡単な説明が終わると、やおら「起訴状」という1枚の紙が配られました。

(つづく)

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