ずいぶんとムカシ観た映画。
久々に観てまたほっこりしました。
ラブ・イン・ニューヨーク 1982年 アメリカ
ニューヨークの遺体安置所を舞台に、気が弱いチャック(ヘンリー・ウィンクラー)、その助手の騒がしい、自称アイデアマンのビル(マイケル・キートン)、チャックの家の隣に住むコールガールのべリンダ(シェリー・ロング)のラブコメディ映画です。
上司が出来の悪い甥を無理やり就職させるために、夜勤勤務に追いやられてしまったチャック。
気が優しくて争いを好まないチャックは文句を言うこともなく従う。
静かに勤めようとしていたところに相棒としてやってきたのがチャック。
自称アイデアマン。
チャックには婚約者がいるのですが、おうちデートをしていても太めなのを気にして、暇さえあればバイクを漕いでるし、誘惑に負けてお菓子を食べてしまったと自分を責めて嘆くしちょっとメンドクサイ。
はじめて安置所の仕事にやってきたビルがチャックの机の上に飾ってある写真たてを見て「誰だい?」と聞くとチャックが「婚約者」と答える。(ビルは写真をまじまじと見てから「そうか、いいフレームだね。」というのがおかしかった・・・)
ビルは小型のテープレコーダーをいつも持ち歩いていて、アイデアが浮かぶと録音しておく。
チャックはとにかく静かに仕事をしたくて、あまり干渉されたくないのにビルはがちゃがちゃと騒がしいタイプ。
ある日ホトケのチャックも切れてしまい
「 穏やかに仕事がしたいんだ、ちょっとは黙ってくれないか?忘れないように録音しておいてやる” Shut Up ! " 」
と愛用のテレコに録音されてしまいます。
すっかり落ち込んで死体置き場の引き出しにこもってしまったビル( "Shut Up!"の声が何度も再生されて響き渡ってます。)
「君のこと友だちだと思ってた。俺はよそ者だし、知り合いもいないし・・・」
能天気で騒がしいヤツにしか見えないビルも、大都会で孤独を抱えて暮らしてるんだな、と思いました。
「君は婚約者の名前すら教えてくれない。」というビルに
「シャーロット。フィアンセの名前はシャーロットだよ。」
ふたりが打ち解けてきたころチャックがビルにいうセリフ。
孤独な都会に住むふたりがちょっとだけ近づいた、そんなひとことでした。
ビルは遺体搬送用の車を使って白タクをはじめます。
やがてチャックも加わって遺体安置所をオフィスにしたコールガール派遣のビジネスへ。
チャックははじめは「不道徳だ」と反対するんですけどお隣さんのべリンダがヒモがいなくなって客に暴力を受けたりしていることや「コールガールがオシゴトをしてくれれば潜在的痴 漢からガールスカウトを救うことができる!」というビルの持論にほだされて乗り出す。
ビルは「俺たちはヒモじゃないラヴ・ブローカーさ」と言い、チャックがコールガールたちの売り上げ管理+資産運用をしてあげて、コールガールたちは安全でちょっといい暮らしができるようなる。
この映画2本立ての併映(ガープの世界の併映だったかなぁ)でオマケ気分で観たのですが、オマケなんて失礼だったわ。 ヘンリー ウィンクラーのお人好しで気弱なチャックがホントにステキで、マイケル キートンのめちゃくちゃぶりがチャーミング。 派手な感じではないけど、ステキな映画でした。