サム シェパードの映画を初めて観たのは「天国の日々」だったと思います。流れ者のリチャード ギアとその恋人(でも、兄妹だと思わせている)を受け入れてくれた農場主という役どころ。寡黙でちょっと神経質そう、笑顔がちょっとさみしそうなとこにきゅんとしました。
孤高のヒーロー「ライトスタッフ」のチャック イエガー、愛に苦しむ「フール フォア ラブ」のエディ、どの役も印象的でした。
「女優フランシス」では、だんだんと精神的に病んでいくヒロインと彼女を追い込むような母親とのストーリーが、ず〜〜んと重々しく
「コワイよ、こわいよ〜〜」
とブツブツいいながら観ていました。サム シェパード演じる優しいハリー ヨーク(新聞記者)がいたからなんとか最後まで観られた、という感じでした。
いちばん最近観たのはたぶん「アメリカ 家族のいる風景」。
劇作家でもあった多才なひと。
7月27日、73歳で亡くなられたそうです。
ご冥福をお祈りします。