シネモンドで「大いなる自由」を観ました。
2021年 オーストリア/ドイツ映画
なんとなく「ベント」みたいな話なのかな、と思っていたのですが違っておりました。
監督/脚本 セバスティアン・マイゼ
ハンス: フランツ・ロゴフスキ
ヴィクトール:ゲオルグ・フリードリヒ
舞台となる年代は1945,1957,1969のドイツ。
舞台の大部分は狭くて埃っぽくて閉塞した刑務所の中。
ハンスは男性同性愛を禁じる刑法175条を侵した罪で何度も何度も投獄されます。
刑務所内でも175条違反者に対して風当たりが強い。
ハンスと同室のヴィクトールは「ホ モと同じ部屋はお断りだ」とハンスを避けるのですが、後々不思議な友情で結ばれていきます。(ヴィクトールはハンスが出たり入ったりしている20年の間ずっと服役しています。)
1969年に法が改正され21才以上の男性同性愛は非犯罪となり1994年には1871年から続いた刑法175条は完全撤廃されたそうです。
目の前の刑務所の中をのぞいているような、息が詰まりそうな感じがずっとしてました。フランツ・ロゴフスキの演技が引き摺り込まれそうな素晴らしい俳優さんでした。
(「水を抱く女」の俳優さんだったんだ。)
ベン・ウィショーと共演した映画Passage が楽しみです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます