朝の空はどんより曇っている。何とも言えない暖かい朝だ。外気温は8度、室温20度もある。湿度は36%。今日は帰阪する日なので薪ストーブは焚けないが、これだけ暖かかければ、暖房はもちろん要らないだろう。
今日からしばらく八ヶ岳を離れるので、朝食後は部屋の掃除、片づけ、荷物の整理をする。冷蔵庫に残っている生ものは、クーラーボックスに入れるよう。玄関周りは、昨日運び込んだ薪や焚き木が山のようになっている。
掃除をしていると隣村のフルート仲間のFさんからテレが入った。私たちが大阪に帰るというので、何か届けてくれるらしい。
11時前にFさんがやってきた。重いもち米一袋、採りたての立派な大根、チンゲン菜、キュウリの漬けもの、花豆の煮物など満載だ。こちらからは、妻が作った「酵素原液」をおすそわけした。フルートへの意欲満々のFさんは、アルテの1巻をやりたいというので、私のテキストをお貸しした。しばしコーヒータイム、信州名物野沢漬けの作り方を教えていただく。このあたりでは、塩漬けした後、本漬けとしてテンヨの出汁つゆ「ビミサン」とラッキョ酢を使うらしい。どれぐらい入れるのかと聞くと、「適当!」とのこと。これは現物で教えてもらうしかない。その上で、野沢菜は、自分の畑で作るといいらしい。大根の種を播くときに、同時に別畝に野沢菜の種を播いておけば、丁度漬けこむ頃に大きく育つとのこと。来年は是非野沢菜を育ててみたいものだ。
Fさんが帰られてから、荷物を車に積み込む。庭に植えていた「ユーフォルビア ダイアモンド・フロスト」は寒さに弱いので、掘り上げて植木鉢に移し、大阪に持って帰ることにする。フルート、パソコン、カメラなど一式を入れる。最後は、生ゴミ、資源ゴミを積みこんで積み込み作業が終わった。
その後は、「水抜き」だ。そろそろ寒波がやってくるとの予報なので、少し、面倒だが念のためやっておこう。いつもの「水抜きチェック表」を手に持ち、夫婦二人で確認しながらやる。
出発前にもう一度庭を眺めておこう。弱い雨に濡れて、ウリハダカエデの葉が落葉してそのあたりを染めている。
ウリカエデも大分散ってしまった。
「一週間の木」と名付けている7本のコナラが紅葉してきた。あと少しでさぞや艶やかになるであろう。
楽しんだ炉も落ち葉に埋まってきた。名残惜しいが仕方がない。次に来るころは、すっかり落葉してしまっていることであろう。
N子さんの農場に顔を出すと、宿根ラナンキュラスの手入れをしていた。大阪まで長時間運転するからと、眠気防止のお茶やお菓子をいただいた。嬉しい心遣いだ。
N子さんとお別れをして、昼食は、近くの「睦」さんに行く。妻は、田舎風ピラフ。
私は、久しぶりにカレーうどんが食べたくなったので注文する。カレーうどんには、「八幡屋磯五郎」のトウガラシを振りかけよう。カレーうどんも田舎風で、レンコン、小芋、ムカゴなどの野菜がたっぷり入っている。丼が深いので、結構お腹が膨れたになってしまった。食後は、「睦」さんで、お土産の「ほうとう」や甲州産ワイン、地酒などを買いこんで、雨の中出発した。
中央道に入ると、直ぐの所で、いましがた交通事故があった。前部が大破した車が道路脇にあり、パトカーが赤色灯を点滅させていた。久しぶりの高速道路なので気をつけて運転しよう。
スピードを落としてひたすら走り続ける。途中、亀山で一度休憩しただけだ。名阪国道に入ると、雨がやんだ。19時過ぎ、藤井寺IC着。大阪は、暖かいを通り越して、暑いと言った感じだった。スーパーで食材を購入し帰宅した。