今日も晴れているが、風がある。外気温、マイナス3度、室温12度、湿度22%だ。庭は一面の霜だ。
KITAHOさんから、シモバシラができていますかという問い合わせがあったので、見に行ってみると、1本の茎の下に白い塊ができていた。これが、植物シモバシラと名付けられた由来となっている。
朝食後、フルートの音出しを軽くしておく。今日は八ヶ岳西麓のTMTMさん宅でピアノとの二重奏をやることになっている。山々は、折からの冷え込みで、うっすらと雪化粧をしていて美しい。
10時30分過ぎ、TMTMさん宅到着。しばし、休憩した後、早速、二重奏の練習に取り掛かる。まずは、フォーレの「シチリアーノ」だ。アウフタクトの出だしが、上手く行かないのが気になる。少しテンポを落としてやってみると上手く行った。8分の6拍子のリズムに乗るのがなかなか難しい。1時間ほど、何度も繰り返していると、大分曲がまとまってきたので昼食休憩とする。
昼食は、近くにある人気のイタリアレストラン「UMEZO」へ行く。
建物は古民家を改造したもので、中に入ると、落ち着いた感じだ。
冬の平日なのでさすがにすいていた。店員さんが、早速メニューを書いた黒板を持ってきてくれた。サラダが150円であるので、注文する。コーヒーor紅茶はサービスとなっているのが嬉しい。今日のパスタランチは、「ズワイガニと里芋のパスタ」ペペロンチーノ。
面白い組み合わせだ。食べてみると、ズワイガニの旨味、里芋の粘りと甘みが出ていて美味しい。パスタも季節に応じて色んなものを入れてみるのがいいということが分かった。、
食後、周辺をしばし、ドライブしていただく。茅野からの八ヶ岳は、ぐるっと180度見まわされて、実にのびやかな景観だ。蓼科山が冠雪して、ひと際美しい。
いつも見ている赤岳はやや雲に隠れているものの、こちらからの眺めも実にすばらしかった。
昼食後、二重奏の再開だ。今度は、ビゼーの「アルルの女 メヌエット」をやる。これはリズムが分かりやすく合わしやすかった。問題は私のフルートの方で、どうもスムーズに曲が流れないのは、練習不足の感が免れなかった。3曲目はドボルザークの「ユーモレスク」。「leggiero」(軽やかに)「espress.」(表情豊かに)が交互に出てくるので、演奏で違いを出すのがなかなか難しい。練習していると「rit」も合ってきて、なかなかいい演奏になってきたところで練習終了だ。
私と奥さんが二重奏をしている間、ご主人は屋外で石窯作りに余念がない。基礎からの立ち上げ、40キロもある特殊な耐火性ボード台の備え付け、その上にドームの設置など作業は大分進んでいた。今日は、丸いドームの上に耐火性レンガをはめ込んでいくという、困難性の高い作業だ。半割りした耐火性レンガをドームの形に沿って仮に置いていき
その間は、小さな木切れを挟む。問題は、丸い形に会わないところをどうするかだが、そこは、耐火性レンガを、隙間の大きさに合わせるようにカットしていくしかないそうだ。それも全て現物合わせなので、1か所ずつ丁寧にカットしていく必要がある。綿密なTMTMさんは、カットした各々のレンガに赤鉛筆で番号を書き込んでいた。ご本人曰く、「予想以上に時間がかかってしまって」と、その困難性を楽しんでいるようだ。
部屋に戻って、しばし、コーヒーをいただきながらもろもろの話をする。石窯・バーベキューコンロが出来上がると、次は、庭づくりをやっていきたいとのこと。木工、石工の次は、ガーデニングのエクステリアと、モノづくりの意欲はすごい。
話は尽きないが、秋の日は、直ぐに暮れてしまうので、4時30分過ぎお暇させていただいた。TMTMさんに、近道があるということで、いつも通る尖石考古館西交差点ではなく、上場沢交差点まで先導していただいた。成程この道は、大分近いようだ。
そこから、暮れなずむ甲斐駒ケ岳を見ながら、どんどん走る。気がつくと、ガソリンがだんだん減ってきていて少し心配になってきた。小渕沢に着いたころ、ほぼメーターはゼロ近くになったが、ガソリンスタンドに駆け込んで、補給することができて一安心。
アダージョの森に帰りついたのは5時30分。あたりは真っ暗になっていた。早速、薪ストーブに火を入れ夕食作り、と言っても超簡単メニュー「キムチ鍋」といこう。鍋にお湯を沸かし、エバラ「キムチ鍋の素」を入れ、後は、キムチ、モヤシ、豚肉、その他野菜、それに中華麵を入れれば出来上がりだ。熱々をフウフウいいながら食べると身体が直ぐに温まった。