フルートおじさんの八ヶ岳日記

美しい雑木林の四季、人々との交流、いびつなフルートの音

ポール・スミザーの「宝塚シーズンズ」

2011-11-15 | ガーデニング

寒くなると予報されていたが、今日もそれほど冷え込んでいない。まずまずの天気なので、ポール・スミザーが作庭したという「宝塚シーズンズ」を訪ねることにした。子どもが小さい頃、宝塚ファミリーランドとしてにぎわっていて、私たちもよく行ったところだ。今は閉園となり、その跡地にシーズンズが生まれた。他に動物たちとの触れ合いコーナーなどがある。

駐車場は1時間300円で、最初の1時間は割引される。入場料は600円だった。「英国風ナチュラルガーデン」と名付けられていた。もちろん、「イングリッシュガーデンというものなどない」というポールスミザーの設計だから、そうは名付けないだろうが、「英国風」と言われると、日本人は弱いのかな。庭に植えられているハナミズキは紅葉していたが、カエデはまだ全く紅葉していなかった。

庭の中は、中央が池になっていて、細い川から水が流れ込んでいる。

左手には、フォーマル・ハーブガーデンがあった。色々なハーブが植えられている。まとまりのある気持ちのいい空間だ。


右手には、池の両岸にロックウォールが施されていて、チャペル廃墟をイメージされている。壁で空間を区切ると、意外性が生まれるので面白い。

「シークレット・ローズ・ガーデン」と名付けられたエリアには、

イギリスナショナルトラストから寄贈された「白蔓バラ ムリガニー」が壁のワイヤーに絡まっているが、ほとんど枯れていて、ローズヒップになっていた。モッコウバラが絡まっている橋は、花が咲くとどんなイメージになるのであろうか。ニセアカシア「ロビニア・アルトドルフ」のアーチが楽しい。

ポールズミザーが主張しているように「日陰の扱い」の上手さ、グラス類の多用さが光っていた。年間を通じて花は咲いているものの、「花を追い求める」という庭ではない。

残念ながら、庭の植物は、ほとんどが枯れ始めていたので、華やかさはなかった。ゆっくり回っても30分ほどの広さなので手ごろと言える。とはいえ、ベストシーズンは、人で溢れてしまうかもしれない。

一度回ったころ、昼食の時間になったので、一旦庭を出る。このとき手の甲にスタンプを押してもらうと、再入場できることになっている。橋を渡ったところにあるイタリアンレストラン「イゾラベッラ」に入った。

奥の方の席は半分ほど埋まっていたが、すべて女性ばかりである。

ランチが1500円で、パスタとピッツァランチを注文した。最初に、ドレッシングが美味しいサラダが出てきた。

次は、ピッツァ。店の奥にある赤いピザ窯で焼いているようだ。少し焦げ目の味が強すぎるかな。


それにエビのパスタ、舌に刺さってこない上品な味だ。残念なことに、量が少ない。そのためか小さなパンがついていた。

食後のパンプキンのムースは甘さが抑制されている。

最後はコーヒーまたは紅茶がついている。からし色の椅子がある店内は明るく、従業員の雰囲気も良かった。やはり、従業員の教育が行き届いている店は、気持ちのいいものだ。

ランチを食べた後、もう一度シーズンズ庭園を見る。池や小川、橋の配置、石の壁と薔薇、クレマチス、ツタ類、グラス類の配置、ニセアカシアのくねったアーチ、通路わきの膝上ぐらいの花壇、池を取り巻く回廊など、
庭づくりで考えさせられるところが多かった。