朝起きてみるとどんより空が曇っている。寒さはさほど感じない。温度計をみると外気温は2度だ。室温13度、湿度25%。外気温が零下になっていないと暖かいな、という感じだ。
午前中はあれこれ雑用をやっているうちに終わってしまった。
昼食後、空は曇っているものの、気温は暖かいので庭に出る。誰もいない森のなか、白樺の樹肌がやけに白く浮かび上がっている。
足元には、霜にやられたとはいえ、ヒマラヤユキノシタが元気だ。
森の中に道はないので、思いつくままうろつくだけである。大きな木は、樹肌、木の形で名前が分かりやすいが、葉を落とした小さな苗は、ほとんど区別がつかない。足元に、赤い実だけが沢山着いている小さい枝があるが、それが何か分からない。
北の方に歩いていくと、大きなムラサキシキブがあった。葉が茂っているときには、全く気がつかなかったに、今頃発見するということもあるものだ。
1時間ほど歩いた後、昨日に続き今日も薪割りをやろう。家の西側に積んでいる丸太を一輪車で庭の薪置き場そばまで運んできて、順に割っていく。二日続きなので斧を打ちこむコースが安定してきた。細い丸太に斧が真ん中に入ると、してやったりだ。森の中は言うまでもなく、付近の畑にも誰もいない。もう農作業のシーズンはほとんど終わりに近づいている。
静かな森の中に、薪割りの斧の音だけが響く。一輪車で丸太を運んでは割る、この作業を1時間ほどやって薪割りは終了。
その後、割った薪を薪置き場に並べていく。昨日は3分の1ほどだったが今日は半分の高さまで薪を積むことができた。右側の薪置き場のタルキが折れてしまっているのが気にかかる。少し薪を積み過ぎたようだ。
少し暗くなってきたので、庭作業を終えて部屋に入る。今夜は何にしようかなと冷蔵庫を眺めてみると、「ほうとう」があった(しかなかった)。今夜は「ほうとう」にするか。先ず、里芋を塩でもみ下ゆでしてぬめりを取っておく。いつもの鉄鍋に湯を沸かして出汁を入れ、大根、ニンジン、里芋、豚肉、竹輪を煮る。煮えると「ほうとう」を入れ8分程煮る。最初細かった「ほうとう」も、煮汁を吸って太くなってくる。すると味噌を溶かし、ネギと油アゲを散らす、これでほぼ出来上がりだ。テーブルの電磁調理器をセットして、その上で煮ながら熱々を食べる。郷土料理「ほうとう」は、手間もいらず冬には最適だ。
夕食を食べたのが早かった、まだ午後6時だ。それならと、フルートの練習をしておこう。ロングトーン、毎日の練習、各調のスケールとアルペジオ、トリルなどの基礎練習をやったあと、「シチリアーノ」「ユーモレスク」「アルルの女メヌエット」を何度か吹いた。各々、必ず何箇所か音を外す箇所がある。そこを何度もやり直すのだが、曲を通して吹くと同じように音が外れてしまう。まだまだ練習が足りない。