今日は、昼過ぎから、梅田に出かける。茶屋街界隈は、再開発が進んできて真新しい建築物で埋まっている。梅田芸術劇場の場所は分かっているのだが、高層建築物の間を歩いているとなんとなく道に迷ってしまったような雰囲気になってしまう。
阪急インターナショナルビルのを入るとクリスマスの飾り付けがされていた。その下の梅田芸術劇場「シアター・ドラマシティ」に行く。
公演されている美輪明宏音楽会<愛>を観るためである。美輪明宏はテレビでは見たことがあるが、生で観るのは初めてだ。公演が始まる少し前に行くと、入り口はお客さんで溢れていて、ほとんどが女性である。
ほどなく公演が始まった。華麗な衣装でアールヌーボーの舞台中央に登場した美輪明宏、残念ながら席が後の方なので肉眼ではほとんど素顔は見えない。東日本第震災を受け、「ふるさと」「絆」の大切さを思う年になったといった言い方だったか、最初の曲は「朧月夜」だった。美輪明宏の独特の語り口と醸し出す雰囲気は相当だ。続いて「惜別の歌」。その後は語りと歌が切れ目なく続く。前半の最後、自らの人生を振り返りつつ、「リクエストの一番多かった」という「よいとまけの歌」で締めくくった。これは熱がこもっていた。
後半は「銀巴里」時代のシャンソンを歌った。その合間に、交流した三島由紀夫、吉行淳之介、大江健三郎などの名前が出てくる。女性では瀬戸内寂聴や黒柳徹子の名前がでてきたか。「ラボエーム」「愛する権利」などが歌われた。
アンコールとして歌ったのが「花」。嘉納昌吉の曲を、輪廻転生の歌としてとらえて歌い上げた。「金色の雪」が降り注ぐ、豪華絢爛な場面で締めくるると「ブラボー」の声が会場に響き渡った。抑揚のある独特の語り口、独特の哀調を帯びた歌ごえ、クライマックスのボリュームたっぷりの歌い方など、美輪明宏の世界を堪能した。私とは、少し感覚が違う異次元の世界だった。
舞台がはねると6時を回っていて、イルミネーションが美しい
何かいい店は無いかとうろついていると、中華料理「紅虎餃子房」があった。お腹が空いていたので、あっさり探すのを諦めて入ることにした。
地下にある店の前には川が流れているという作り。まだ通勤客が来るのには早い時間なのか店は空いていた。やみつき餃子(しっかりした皮とジューシーとは言えない具)、
鉄板棒餃子(鉄板の熱々が売りか)、
エビシューマイ(可もなく不可もない)
豚の角煮トンボーロー(オイスターソースがきいている、煮込みが不十分だった)、
黒ゴマ坦々麺(麵の味が弱い。スープはいい味)などを味わった。
何度か飲み物を重ねると、思いのほか酔ってしまった。